尊敬する元お医者様の嘘のような本当のお話し | 竹内文書の世界を旅する三和導代のブログ

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三和 導代 です。

 

私は仕事柄、これまで様々な職業の方、様々な生き方の方とお付き合いさせていただき、そして学ばせていただきました。そう皆さん、私の人生の先生です。家族ではありませんが、海外で共に様々な見分を広めてきました。

 

今日ご紹介する方はその中でも女性としても最も尊敬する元お医者様、ご主人と一緒に大学病院に長期に渡り医師として勤務後、お二人で開業、そして8年前にご主人を見送った後数年は現役で、そして閉院された御年90才を既に越えられた女性です。最初に私にお電話を下さったのが8年前、ちょうど私の故郷ガーナ出発の3か月位前のことだったと思います。そして初めてお会いしたのがガーナのツアーでした。

 

何とガーナでお会いした際は、まだご主人を見送って49日にならない時期だったのです。もちろんツアーを申し込まれた際にはお主人はお元気でしたが、その後他界されましたが、そのままツアーに参加されてきたのです。「私は信心深くないもので。」と冗談交じりにお話しされていたことをよく覚えています。何と肝っ玉が大きい人なのでしょう。「これまでは主人に付き合っての旅行でビジネスクラスでしたが、私はこのように体も小さく、食事も少ししか頂かないのでエコノミークラスで結構です。その代わりに私は自分が好きな場所にこれからは行けてうれしいです。私は国境なき医師団のように海外で奉仕する仕事を本当はしたかったのです。少しでも人様のお役に立てる自分でいたい。」

 

つまりご主人はきれいなヨーロッパ等がお好きだったようですが、私のこのお客様は私同様にアフリカや秘境ツアーが大ーい好きなお方だったのです。この初めてのツアーで意気投合。これまで秘境中の秘境のツアーには必ずご一緒させていただいた方なのです。出会いの頃も80才を既に越えられていらっしゃいました。

 

これまで8年間、いろいろな旅をご一緒しました。小柄で歩くのは全く問題のなく、精神的に大変お強い方ですが、ご自身をひけらかせてお話することは全くありませんでした。そして人の悪口は決して言わない。そう秘境ツアーっていうのはかなりハード、体力そして精神力が必要です。

 

以前にツアーの前、ツアー中に実は2度骨折をされた経緯がこの方にはあります。1度目はツアーの前に胸部骨折、そして2度目はツアー中に手首の骨折でした。しかし「病院に行っても治るものではないので、自然治癒で十分です。」とおっしゃり成形外科にも行かれませんでした。もちろんこの方の専門は成形外科ではありません。ツアー中に見る見る内に手が腫れた様子を見て、私はドキドキしてしまいましたが、「大した事ありませんから。」とおっしゃるのです。もちろんお医者様がそのように言われるのでそのまま。薬も飲まれていない方です。

 

実は明日は、上野でツアー仲間とお会いしてお食事の約束をしていたのです。それが10日前にお嬢さんの声で私の携帯の留守電に、「母が体調を崩したので、お約束はキャンセルしてください。」と残っていました。その後メッセージを聞いて電話をしたのですが、留守電になっていました。そう、お嬢様とは同居はされておらずお一人暮らしなのです。どうされたのだろうと色々考えていました。電話が通じないということはおそらく入院に違いない。。。。。そして今日の午前中にも電話をかけました。何と回線が切られていたのです。私の頭の中での悪い妄想が始まりました。何度かけても電話回線が切られたままなのです。

 

そして夜になって最後にもう一度かけようと心に決めて電話をしたところ、元気なお声でご本人がお出になりました。いや、本当に涙がでるほどうれしかったです。内心、とても悪い状況を考えていたからです。何と今日退院されてきたそうです。

 

経緯は1か月前にご自宅で階段から滑り腕を骨折されたそうです。普段は医者に行かないのですが、今回はご自身の大学の後輩である整形外科に行ってギブスで固定してもらったそうです。そしたら何ときちんと骨が付いた状態での固定でなかったがために大きく腫れてひどい状態となり、仕方なく他の医者に行きレントゲンを撮って調べてもらったところ即入院、手術となったそうです。これまではお一人で自然治癒でそのまま完治させることができたのですが、お医者様に行って接合されていない状態でギブスをしたことが原因で入院、手術となってしまったそうです。

 

いつも飛行機の中やトランジットの際には眼鏡をかけて文庫本を読まれています。いつまでも向学心を忘れない姿、そして謙虚な姿、芯が非常に強いお姿にずっと尊敬の念でお付き合いをさせていただいています。小柄でいらっしゃるので荷物もいつも小さいのです。そう荷物を人様に任せるようになったら旅行には行けませんので、自分でマネージできる大きさにしていますと常におっしゃいます。私が荷物をお持ちするということも決してありません。戦前育ちの鍛えられた女性であります。旅仲間は極地の同じ時空を過ごす仲間ですので、家族以上に心がつながる友でもあるのです。

 

私は今、晴れ晴れとした気分です。またお話しができましたことを。そしてコロナ禍が終わりましたらまたご一緒できます。嘘のような本当の話しでした。