三和 導代 です。
今週、久しぶりに25年以上お付き合いのある、私と何度もアフリカの旅をしてくださった方々と再会しました。世界中のコロナの問題で今はおとなしく日本で待機していますが、いつも心はアフリカにまた行くことを夢見る方々です。
公園を散歩した後、ランチを3時間以上かけていただき、というよりは思い出話しに花が咲き、大笑いの連続でした。コロナもびっくりパワーでした。涙がでるほど面白い。
思い出話のトップは私が1999年から2001年にかけて仕事でガーナに滞在中、日本からツアーを組んで私に会いに来てくれたグループが2つありました。皆さん、長ーいお付き合いの方々ばかりで、日本を離れて仕事を辞めても、ガーナに会いに来てくれる人は本当にありがたい方々です。
第1弾は私が知っている方々ばかり、第2弾は私の知っている方と2人の私が初めてお会いする方々でした。さて第2弾のグループが来てくれた際にガーナの伝統や風習を体験していただくために、私の現地の友人を通して、村の中で尊敬されているジュジュ(祈祷師)、つまりアフリカ元来のアニミズムの流れを組むシャーマンに会う設定をしました。現在は形の上では現地の人々はクリスチャンとなっていますが、20年前(いや現在も)はお悩み事や病の際にはジュジュの所に行って儀式を受けるというのが習わしです。
私はそこで日本人グループの方に何が起こったかはすっかり忘れていました。が、先日お会いした女性の方が、明確にその時の状況を覚えていてお話をしてくれました。見学に行った全員はジュジュに見て(メッセージを)もらったそうです。その時、女性は全員最初から聞いていたお礼を払ったそうです。金額は忘れましたそうですが、わずかなお金だったそうです。しかしその時2人の男性(私が知らない方)の1人はケチって半額、もう一人はどうせ嘘っぱちだからと言って全くお金を払わなかったそうです。嘘っぱちと思うなら、見てもらわなければいいのに、とその女性は思ったそうです。
そして数日後、隣の国のトーゴにて。マイクロバスの上にスーツケース(大型バスはありませんので、通常バスの上に荷物を乗せて、シートをかけます。)を積んで旅が続いたそうです。急なスコールがやってきてました。そしてホテルに無事に到着したところ、うまくシートがかかていなかったせいか、2つのスーツケースは雨に濡れていたそうです。1つはずぶ濡れで丸ごと濡れていたそうです。(もちろん中も濡れていた。)そしてもう一つは半分濡れていたそうです。そう丸ごとずぶ濡れになったスーツケースの持ち主は、ジュジュに対して、どうせ嘘っぱちだからと言って全くお金を払わなかった人、半分濡れたスーツケースの持ち主は、お礼を半分にケチった人だったそうです。
もう本当に大笑いでした。このような話をしていましたので、4時間なんてあっという間でした。シャーマンをバカにしたから。。。。その女性はこの時のことは今の人生でも教訓となっていると言います。約束は果たさなくちゃ、しかもお金があるくせにケチをするなんて。。。。。
さてこの話を聞いたのが今週の火曜日でした。そして私は自宅に帰り、先週からアルバムの整理のために母屋から部屋に持ち込んでいた4冊のアルバムを何気なくめくってみますと、何とこの時のグループの方々の写真が数枚ありました。ああ、私も若い。。。。この方がケチったかたか(笑)。何とも何とも20年前の出来事でしたが。
そうシャーマンをバカにしてはいけません。世界中のシャーマンに私はお会いしていますが、シャーマンというのは立派な職業であります。嘘っぱちなんて。私の大切なお客様から大切な教訓をいただきました。