伊勢より、斎宮・朝夕神事・大祓 | 竹内文書の世界を旅する三和導代のブログ

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三和 導代 です。

 

今日は伊勢に来ております。1年ぶりの伊勢となります。普段は伊勢には足を運ぶことがあまりありませんが、1年前から気になっていた別宮がありましたので、この宮に明日足を運ぶことになっています。

 

そして前日の今日は、660年続いた斎宮制度の歴史を残す斎宮跡地や斎宮博物館にまず行きました。平日であったからでしょうか、斎宮に関わる跡地も博物館も私一人の貸し切りでした。博物館では2本の映像上映「斎王群行」「今よみがえる幻の宮」も私一人の観客でした。8才で斎王となった後朱雀天皇の良子内親王の物語です。心打たれる物語です。

 

斎王とは未婚の内親王や女王から占いで定められ、宮中で3年ほど潔斎生活の後、伊勢の斎宮へと旅立ち、天皇に変わり、祭祀を司りました。天皇のお役目は神様と人民との間に立つ仲介役でありましたので、その仕事を後押しするお役目が斎王でありました。

 

現在でも平成天皇の妹であられる池田厚子様、令和時代の天皇の妹であられる黒田雅子様が嫁がれた後にも伊勢神宮も祭主としてのお仕事を務められるのは斎王の名残であるかと思います。もともとお二人ともシャーマンとしての神様にお仕えされる神官としての素地がおありだったとようです。

 

夕方には下宮に参拝いたしました。下宮での参拝も私一人で、写真に他の人が入らない初めての経験でした。そしてお食事を司る神である豊受大神をお祀りする下宮では1年を通して朝夕2回行われる日別大御饌祭が行われています。以前からこの目で見たいと思いましたが、今日はこの願いも叶いました。白装束の神職の方々がお食事を運ぶ行列を見ることができました。私を含めてたった3人の参列でした。

 

そして今日は9月30日、10月17日の神嘗祭を前にした大祓の儀式が内宮の五十鈴川近くで執り行われました。男性ばかりの白装束をまとった神職の方々が50人以上勢ぞろいしての儀式でした。この行事も伊勢神宮としても稀にみるほど少ない参列者でしたので、カメラのシャッターを自由に押すことができました。祝詞奏上の時は写真は禁止です。内宮での参拝もなんとたった一人でした。

 

新型コロナウイスの影響で今日までは伊勢神宮では特別参拝が出来なかったようですが、明日からは再開されるということです。今日はその最終日であったかので、どこでも空いていたのでしょうか。まさか伊勢神宮の参拝を独占できるとは夢にも思っていませんでした。充実した一日でありました。