三和 導代 です。
7月3日、縄文王国3日目です。天気予報のよりますと前日の快晴が一変し、今日は雨模様とのこと。でもホテルから早朝の富士山がくっきり。4階の温泉に入浴後に甲府行きのバスに飛び乗り行動開始。甲府からは電車で小淵沢へ。
目的地は北杜市の考古学資料館です。1日目に山梨県立博物館を訪問した際にご案内いただいた方がご自身の出身地である北杜市考古学資料館は縄文ファンにとては素晴らしいです、私はそこで育ちましたというお話をしてくださいましたのがきっかけです。北杜市という地名は最近のものです。山梨県の地名変更、統合とは言っていますが、古来よりの地名を都合上変更することで、本来の土地の名前の意味合いが失われることは実に残念なことだと個人的には思っています。
この地はお寺さんではなく小さなコミュニティの中にお墓があります。つまり居住地区と隣接しているのです。こんな場所が一杯あります。公共の場ですので墓石を用意すればOK、もちろんコミュニティにはそこを管理する費用は払っているかとは思います。これは縄文縄文時代からの先祖に対する考え方と同じです。
小淵沢駅の観光案内所で地図を見ますと考古学資料館からほど遠くないところに金生遺跡があることを知り、まずは縄文時代後半のムラを訪れました。ここには民家のすぐ近くには先祖を祀るお墓、そして祭祀が司られた数々のスートンが発掘されています。冬至の日没にはこの祭祀場である石組みのサークルに太陽が沈むそうです。素晴らしい叡智ではありませんか。その後考古学資料館へ。ほぼ貸し切り状態の中をじっくり見学。山梨県の土偶は土偶装飾付土偶と呼ばれ、土偶が土器の上の口縁部から飛び出したもの、土偶全体像が胴部に張り付いたものが発掘されています。とてもユニークは土偶な顔です。
その後はまた電車で移動に南アルプス市ふるさと文化伝承館へ。この地も南アルプス市も地名変更、統合されて聞きなれない地名となっていました。入場料は無料、しかもスタッフの方が丁寧に説明してくださるいたり尽くせりの博物館です。鋳物師屋遺跡から発掘された子宝の女神ラヴィや出産土器など見事な装飾をほどこした子孫繁栄を願った美しい土器が展示されています。とても愛が感じられる博物館、沢山のスタッフが念入りに説明、そして周辺の案内やバス停までの道筋など丁寧にご案内いただきました。
そうここにも縄文時代は狩猟生活以外にも農耕がおこなれていた証拠なるダイズのは破片が土器付着していたことを示す展示もありました。スタッフの方々もかつての教科書で紹介されていた縄文時代の人々のくらしとは全く違った時代あったことを語っていました。