三和 導代 です。
昨日から山梨県に来ています。梅雨の時期ですので、昨日は天気予報によりますと1日雨の予定でしたが、不思議なくらい雨が遠ざかってくれたようで、縄文王国山梨を堪能しています。今日も快晴です。
2年前に東京の国立博物館で縄文展が開催されました。ものすごいエネルギー溢れた縄文土器や土偶に圧倒されました。縄文といいますと、東北地方をイメージしますが、その発掘場所を見ますと私の勉強不足もありましたが、山梨県から縄文土器の多さに驚いていました。あれ以来、チャンスがあれば一度、この目で確かめたいと思っていました。
昨日はオーソドックスに山梨県立考古学博物館と山梨県立博物館を目指しました。まず訪れましたのが考古学博物館ですが、ここは風土記の丘の中にあり、ここは古墳群や遺跡の宝庫でした。中でも銚子塚古墳は古墳時代前期(4世紀後半)に造られた前方後円墳で、同時代の古墳としては東日本最大級の169m です。この竪穴式石室からは青銅器、勾玉、鉄剣、鉄刀等が出土し埴輪も並んでいたようです。
私が時に注目したのはやはりここでは祭祀が司られていたものが沢山発掘されているのです。円盤型木製品、ワラビテ型の木製品、棒状の木製品が出土し、それを組み合わせて使用したようで高さ2.4mにも及ぶ列柱で囲まれていたと考えられています。
イタリアのダマヌールを訪問した際にオープン神殿が前方後円墳と同じ形をしており、ここで計画的な生まれ変わりの儀式がおこなわれることを聞いていましたので、日本に残る前方後円墳も同じ発想の下で死後の世界を想定しての祭祀が司られていたことが確認できました。ちょうど出発まえの6月30日に玉響の原稿で、ダマヌールのオープン神殿の記事を書いていましたので、実は私自身もびっくりでした。昨日は考古学博物館の訪問が目的でしたが、その博物館を訪れる前にこの銚子塚古墳へと導かれたのですから。人の想いは現実化するものです。
コロナ以後、初めての旅・縄文王国山梨の旅は今日も続きます。