倭国はアイヌ語のクリの実の群生する国? | 竹内文書の世界を旅する三和導代のブログ

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三和 導代 です。

 

昨日から1冊の本を取り出して読んでいます。明後日のミニセミナーの準備の途中で、思わず何度も何度も読み返したところです。非常に興味深い書籍です。「アイヌ語地名が語る日本史物語」菅原進著からご紹介します。もちろん菅原氏とは全く面識はありませんが、岩手県の方で中学校の教諭から教頭、校長を歴任された方でその間も自らの足で半世紀に渡り全国を周り、全国の地名にアイヌ語地名が沢山残っていることをまとめた集大成です。

 

今、富士古文献を紐解いている際中ですので気になった地名です。 まず阿蘇山、不二阿祖山 のアソは アイヌ語のa=燃える so=噴火口 から来てるそうです。 阿蘇山、富士山ともに激しく噴火する火山ですね。阿蘇、阿祖は漢字ですから後付けですので、音を重要視すべきです。

 

そして私の三和導代の名づけのベースとなった三輪山です。 三輪山は アイヌ語のmo・iwaが会話ではmiwaと発音されたそうです。 アイヌ語でmo=小さな iwa=聖山 です。 神殿がなく山をご神体としている点ではアイヌの人々と同じ考え方です。

 

さて倭国(ヤマトノクニ)は一体どんな解釈となるのでしょうか。  アイヌ語でYam・at・mosir だったと推定されます。 yam(ヤㇺ)はアイヌ語で「クリの実」であり、「ヤムが・群生する・国」という意味です。 yam=クリの実 at=群生する mosir=国 です。  クリの実は縄文中期の集落遺跡として知られる青森県の三内丸山遺跡からも沢山発見されていますが、クリの実は縄文の昔から神々から恵み与えられる大事な山の恵みの食糧として採集され、古代の大和地方の人々にとってもクリの実は先祖以来の大事な恵みの食糧として管理採集されてきたようです。

 

そんなことを読みながら、ふと頭の中によぎったのはダマヌールの儀式の際に必ず必要なものがクリという点でした。おそらくクリは人間と神々とを結びつける重要な食糧であることを古代の縄文時代の人々はよく知っていたのかもしれません。