三和 導代 です。
10月11日(木)にエチオピアのアビー・アハメド首相がノーベル平和賞を受賞しました。私はちょうどその日はエリトリアに滞在していました。エリトリアとの国交回復等の平和交渉により2カ国が再び交流が始まったことが一番の受賞の理由でした。
そしてその日は何と計算されていたかのようにエチオピアのアディスアベバのメネリック2世宮殿(それまでの首相官邸)が、何と連合公園として一般公開され日でした。最後の皇帝ハイレシラシエ1世皇帝の中央に君臨する玉座の間はユダヤ人のソロモン王の血を引最後の皇帝としてダビデの星の絨毯、そして皇帝の象徴であるブラックライオンの玉座の姿は圧巻でした。
公開された翌週の火曜日にアディスアベバに戻りました際に、訪問することができたのは本当に感無量でした。広い宮殿内はこれまでは外国の要人した中に入れない空間で、エチオピア人や観光客にも閉ざされていた場所でした。
オープン博物館、公園、子供の遊び場、動物園を含めた一般の子供から大人まで楽しめるオープンスペースも設けられており、今となって再びエチオピアの長い王国の歴史の再認識されてきたことが良く伺えます。ハイレシラシエ1世皇帝は共産主義者の手により暗殺され、その後困窮の時代を経て、現在に至りました。つまり歴史が再度見直されてきたのです。
ノーベル平和賞受賞の日にこのような重要な場所が一般公開されたのは偶然としか考えられません。エチオピアのシバの女王とイスラエルのソロモン王との間の子供であるメネリック1世がエチオピア帝国の初代の皇帝という神話も堂々と3Dの素晴らしい出来の映像にて紹介されています。
エチオピアのアビー・アハメド首相の今後の活躍が見守りたいと思います。しかし同じ国であったアフリカ1の発展国となったエチオピアと時が止まってしまったエリトリアは誠に対照的な国です。新しく建設されているエリトリアのエチオピア専用の港も数週間後にオープンするそうです。
エリトリアの人々のこの26年間の厳しい経済状態が快方に向かい、活気ついてくることを願わざる得ません。