三和 導代 です。
前回も話題をだしましたエチオピアの急成長ぶり、特に首都のアジスアベバの高層ビルラッシュには本当に目を見張るものがあります。
富める者たちはお腹一杯に食します。そして甘いお菓子もです。かつては本当にスリムな人々ばかりですが、最近はとても恰幅の良い人々が多くなりました。飢餓で苦しんだエチオピアはもう過去かもしれません。
しかしその反面、糖尿病と癌の急増が社会問題になっています。かつては癌なんてヨーロッパやアメリカの病気であると思われていた癌がエチオピアの中にも蔓延しはじめたそうです。もしかしますと昔は癌で亡くなった人々も医者に行きませんでしたので、何の病気で亡くなったのかわからんかったのも原因の一つとは言えるかもしれません。
しかし、そうとばかりとは言えないようです。アジスアベバには公立の病院があります。無料ですので、長蛇の列です。そしてプライベートの病院も沢山あります。もちろん富裕層の人々はプライベートの病院に行きます。診察料は高いですが、設備や医師、何と言っても長蛇の列はありませんので。
出産するにも公立の病院では無料ですが、プライベートの病院では1,000$くらいはかかります。医師の給料も高いので、公立の病院の先生はプライベートの病院でもアルバイトとしているようです。日本のお医者様に聞いてみたとこと、このプライベートの病院は、ちょうど今から30年よう位前の日本の病院にそっくりだそうです。
病気も病院も日本の戦後から現代までを見ますと様変わりしている日本ですが、エチオピアも日本の後追いをしているような気がします。
糖尿病予備軍の子供たちは決してアフリカでは見ることのない姿でした。今や飢餓で亡くなる時代から糖尿病による死亡の時代とは驚くべき変容であります。