三和 導代 です。
以前はアイヌがアイヌモシリ(アイヌ語でアイヌの静かな国土という意味)と呼んでいた今の北海道では、男性は山で熊を海でアザラシを川では鮭をとっていいました。
女性は山で山菜やキノコをとり、家で機を織ったり、食事の支度をしたり、また男性も女性も子供たちも熊送りの行事など総出で行っていました。この地ではアイヌ民族だけが自由に暮らしていました。
しかい和人(アイヌ民族は日本民族をこう呼びました。)がこの地に入って来てからは、アイヌ民族にとっては非常に苦しい時代が始まりました。初めは和人は米や漆器などを持ってきて、アイヌのとっていた魚や毛皮と交換をしていました。
しかし和人は数をごまかしたり、約束を守らなかったり、脅かしたり、娘に自分たちの世話をさせてたりなど横暴なふるまいが始まったのです。ここからアイヌと和人の戦いが始まり、結局武力と計略に勝った和人がこの戦いに勝利し、北海道は和人の支配下に置かれることになったのです。