三和 導代 です。
占いにはいろいろ種類がありますが一番一般的な例としますと、日本では神社で良くおみくじを引きますね。そしてそのおみくじを境内の木に結び付けます。
カザフスタンのアルマティにある国立博物館の展示室には実に面白い展示がありました。まずは、木に結び付けらた白い細い布です。一見、神社の境内の木に結び付けられたおみくじです。
カザフ族は現在はスンニー派の緩やかなイスラム教ですが、イスラム以前はアニミズムで日本と同じ自然崇拝でした。水の少ない大地に生育した枝に自らの祈りを込めて細く白い布を結ぶ習慣がありました。正しく日本の神社での光景を同じです。
また占い、例えば身近な羊の骨を使用しての方角を調べる占いなど一般の人々の間で普通の生活において行われていました。現在でもひっそりとその習慣は残っているそうです。実に良く当たるそうです。
私はアフリカに住み生活をしていましたが、表向きはキリスト教やイスラム教であっても、彼ら本来のアニミズムつまり自然崇拝の宗教は根強く残っています。それらを公にせずともひっそりとずっと守り続けています。
西洋社会ではそれらの宗教は野蛮だとし禁止しました。そうアフリカだけでなく、ニューギニアやバヌアツなど数えればきりがありません。野蛮なのは西洋人、そして自分たちの勝手な宗教を無理強いする姿にいつも反感を覚えます。
本来は全てを更け入れる自然崇拝、つまり自然界のすべての命が宿りスピリットがあると考えるのが自然で、日本古来の教えであります。このカザフスタンにはまだその日本の考え方が残っていました。