こんにちは^ ^
依存症家族を幸せにするスペシャリスト
心理カウンセラー
らいくみ です
TOKIOの山口達也さんの事件、
アルコール依存症かも、とのこと。
依存症を専門としているカウンセラーとして
いろいろ感じることがありますね。
（フリー画像からお借りしました）
山口さんがアルコール依存症と
診断されたわけではないみたいですが
報道を通して山口さんの行動を見ると
依存症の傾向があるなあと思うことが
たくさん見受けられます。
もちろん依存症だからと言って山口さんが
したことは許されることではないです。
被害を受けた女性は何も悪くないし
彼女の心のケアをしっかりしてほしいな
と切に願います。
だからこそ、彼女のような被害者が
出ないためにも
世の中が依存症について、
もっと知ってほしい
とも思うのです。
依存症とは『人格破壊の病気』
とも言われます。
依存症傾向にある人は無自覚に人を傷つける
ようになりやすいのです。
本当に自覚がない。
ココが脳の病気と言われる所以です。
やりたくてやってるんじゃない。
特にアルコール依存や薬物依存は
記憶がないことも多い。
やらかした後に「なぜあんなことをやったんだ！」
と怒られても、自分でもわからない…
一番やめたいのは自分だよ…と思っている。
でもそんなこと言ったら無責任と言われるから
口が裂けても言えない
という状況なんですね。
ということは。
依存症の人を依存の状態から
救ってあげることが
結果的に被害者を減らすことになる！
依存症傾向の人に
お前の意志が甘いからだ！
責任感がなさすぎる！
と責めることは、
より被害者を増やすことになるのだと
危険性が増すのだと
知ってほしいなと思うのです。
*～*～*～*～*～*～*～*～
では依存症を扱っているカウンセラーとして
山口さんの問題にみる依存症の特徴を
みてみたいと思います。
①常に無価値感にさいなまれている
依存症者や依存症に陥りやすい人の傾向として
無価値感にさいなまれている人が多いです。
無価値感とは自分は生きる価値がないと
思い込んでいること。
これは小さい時の環境から、
心に傷が付いている状態。
松丸先生の伝えている５つの傷での説明が
とてもわかりやすいので引用します。
無価値感は５つの傷の一つ目。
《拒絶》の傷
主に同性の親から意味もなく拒絶された
という思いから傷がつきます。
親からの
男の子だったらよかったのに、、
あなたがいるから離婚できなかった、、
という言葉などで
子供が勝手に自分には価値がない
と思い込んでしまうのです。
②完璧主義
無価値感のために自分は常に
ここにいてはいけないという思いがあります。
でも認めてほしいから頑張ります。
が、「愛されるはずがない」と思っているので
自分の好きなことではなく目の前のこと、
期待されることを頑張ります。
頑張る基準が相手基準なので
認めてもらうために完璧にしようとして
完璧主義になります。
山口さんにもこの傾向がありますね。
報道で見聞きした情報ですが
なんでもできる器用な人だったと。
やるならなんでも完璧に頑張ってたんでしょう。
しかも、グループ内から頼られる存在だったようです。
メンバーはいつも「山口くん、山口くん」と
相談していたそうです。
山口さん以外の４人の会見でメンバーが
「なぜ相談してくれなかったのか…」
と悔やんでいましたが
頼られる存在になっていたグループ内では
山口さんは絶対に自分の弱みは
見せれなかったでしょう。
「弱みを見せたら嫌われる」
そんな恐怖でいっぱいだったと思います。
完璧にしている自分だからこそ
TOKIOのメンバーとしての居場所がある
山口さんにとって、
これは絶対的な思いだったはず。
グループ以外で弱みを見せられる人がいれば
（一番いいのはパートナーですね）
かなり違っていたとは思いますが
離婚されているところをみると
最愛の奥様にも、でも最愛であるがゆえに
怖くて見せることができなかったのでしょうね。
③逃避癖
完璧主義で頑張りますが
完璧にしてスタートライン。
完璧にして０点なわけです。
その上で１００点を目指しますが
できないので苦しくなっていきます。
依存症の人は０ー１００思考
の人が多いのはこのためです。
完璧にできないのならやらない！
とすぐ自暴自棄になります。
１０％や２０％の努力は無意味。
やめようとしてもやめれない理由は
これが原因でもありますね。
やめるなら完璧にやめたいので
徐々にやめていく、
日々の小さい努力を認めていく、
ということができないからです。
そして、できない自分は
どうせわかってもらえない、、、
となって非現実世界へ逃避しはじめます。
非現実世界とはアルコールやギャンブル
薬物など依存の対象となるものです。
アニメやゲーム、過食症・拒食症なども逃避ですね。
こうなるとかなり依存症は進んでいます。
自分の無価値感やわかってもらえない悲しみを
感じたくないために
自分の創造した世界に逃げ込むのです。
この逃避癖の特徴として
「問題を先送りする」というのがあります。
これも報道の情報ですが
以前に山口さんは無免許運転していた
とのことで、
これは逃避癖からくる「問題を先送りする」
の典型例です。
免許更新を忘れていて
そのまま更新手続きをせずに数ヶ月
運転していたそうです。
更新手続きを忘れていた自分を責める
⬇︎
忘れていた現実をなかったことにする
逃避癖の人はこれができてしまう。
二重人格のような感じですね。
女子高生への事件で警察から事情聴取
されていたにも関わらず
その後も平然とテレビに出ていたことが
「ありえない！どんな神経してるんだ！」
と批判の対象になっているようですが
逃避癖が出ていたとしたら
納得いく行動です。
自分の中で問題をなかったことにできる。
山口さんからしたら
逃避の世界の一つが芸能界であったのでしょう。
芸能界は、ダメな自分ではない
完璧（に見せかけている）な自分で居られる場所
理想の自分で居られる場所だったのでしょうね…
だから、仕事をしている時は本当に
女子高生の問題は
なかったかのように振る舞える。
わざとではなく、ずーっとそうやって
周りから見られる自分と
自分が見る自分とで
全く違った人格で生きてきたんだろうなと。
でもそんな辛い状態を
一生続けられるわけもなく
今回で破綻してしまったんだろうなと。
そうなると、山口さんの依存は
かなり進んでいたのではないかなあと
想像してしまいますね…
（長くなったので次へ続きます。）
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