写真は福田保先生の両手取りの三教裏技です。



先日茨城県笠間市の合気会「茨城支部道場」で稽古した技一部横面打ち一教から六教です。このブログで肌で感じた事が基本技を言葉で説明するのはどれだけ大変か…の事です。

地味な基本技ですかポイントを掴めずにかけると全然効きません。

できるだけ大事なポイントを含めて言葉でお伝えたら良いな〜と頑張ります。



基本
  • 横面打ち一教技

表技の場合

お互い左相半身
「受け」右足で進みながら右手刀で「取り」の左顔面を狙い打ちます。

「取り」相手の動きに合わせて両手刀を振りかぶりながら左半身のまま斜め左へ進み左手で相手の右手を右手で顔面をうちます。

「取り」右手で自分の左手の上より「受け」の右手を斬り落とし左手を相手の腕に沿って滑らせ「受け」の肘を下から握り相手の耳方向へ押します。

腰を捻り左手で相手の右膝、右手で手首の脈部をしっかり握り、右足で斜め右方向へ進みながら両手で「受け」の腕を切り落とします。(受けの右肩、肘、手首が一直線、地面に対して平行になり自分の両手の中心が臍の前になる)

左足で前に(相手の右脇方向へ)進み、「受け」の右肩、肘、手首が一直線、相手の体に対して90度になるように収めます。(左膝で受けの脇を右膝で手首をしっかり固定します。)



  • 横面打ちニ教技

表技の場合

お互い左相半身
「受け」右足で進みながら右手刀で「取り」の左顔面を狙い打ちます。

「取り」相手の打ち込みに合わせて両手刀を振りかぶりながら左半身のまま斜め左へ進み左手で相手の右手を右手で顔面をうちます。

「取り」右手で自分の左手の上より「受け」の右手を斬り落とし左手を相手の腕に沿って滑らせ「受け」の肘を下から握り相手の耳方向へ押します。

腰を捻り左手で相手の右膝、右手で手首の脈部を握り、右足で斜め右方向へ進みながら両手で「受け」の腕を切り落とします。(受けの右肩、肘、手首が一直線、地面に対して平行になり自分の両手の中心が臍の前になる)

右手で「受け」手を手首より返しながら自己の親指を「受け」の親指の付け根、小指を相手の脈部に合わせて手を握ります。

「受け」の右肩、肘、手首が一直線「受け」の肩が地面に着くまで握った右手のニ教を効かせながら左足で斜め左方向へ進みます。


肩、肘、手首が一直線地面に対して直角になるように「受け」の右腕を立て両膝で肩を固めます。

左手を「受け」の腕に沿って滑らせて手首に当て自己の胸につけて(掌上向)から手首を掴んだ右手を離し「受け」の肘部に当て自己のお腹につけます。

腰から右に捻り「受け」の右肩、肘、手首を固めます。(正座で赤ちゃんを抱っこしているような形)

  • 横面打ち三教技


表技の場合

お互い左相半身
「受け」右足で進みながら右手刀で「取り」の左顔面を狙い打ちます。

「取り」相手の動きに合わせて両手刀を振りかぶりながら左半身のまま斜め左へ進み左手で相手の右手を右手で顔面を打ちます。

「取り」右手を自分の左手の上から「受け」の右手を斬り落とし左手を相手の腕に沿って滑らせ「受け」の肘を下から握り相手の耳方向へ押します。

腰を捻り左手で相手の右膝、右手で手首の脈部を握り、右足で斜め右方向へ進みながら両手で「受け」の腕を切り落とします。(受けの右肩、肘、手首が一直線、地面に対して平行になり自分の両手の中心が臍の前になる)

左足で斜め左に進み相手を崩してから肘を掴んだ左手を素早く離し「受け」の右腕の下へ廻し三教で手を掴みます(手の裏を自分の親指が相手の親指の付け根、小指と薬指は相手の小指の付け根に掛けて握ります)

握った手を胸に付けて(受けの腕が自分の左肩で固定して逃げられないようにします)右掌を相手の掌に合わせます。

左足軸に左回転し右足で「受け」の前に進む同時に右拳で相手の顔面に当て身を入れます。

右手で「受け」の右肘を上から掴み左足を引きながら両手で相手の右腕を切り落とし、右足を調整し「受け」の肩が両足の間に収めます。

正座で両膝で「受け」の肩を固め、右手を相手の腕に沿って滑り上げ相手の手首を上から握り(親指は相手の親指の付け根にかける)左手を相手の肘部に当て(掌が上向き)自分のお腹に付けます。


腰から右に捻り「受け」の右肩、肘、手首を固めます。



  • 横面打ち四教技



表技の場合

お互い左相半身
「受け」右足で進みながら右手刀で「取り」の左顔面を狙い打ちます。

「取り」相手の動きに合わせて両手刀を振りかぶりながら左半身のまま斜め左へ進み左手で相手の右手を右手で顔面を打ちます。

「取り」右手を自分の左手の上から「受け」の右手を斬り落とし左手を相手の腕に沿って滑らせ「受け」の肘を下から握り相手の耳方向へ押します。

腰を捻り左手で相手の右膝、右手で手首の脈部を握り、右足で斜め右方向へ進みながら両手で「受け」の腕を切り落とします。(受けの右肩、肘、手首が一直線、地面に対して平行になり自分の両手の中心が臍の前になる)

左足で斜め左方向へ進み相手を崩しながら「受け」の腕を曲げます。肘を掴んだ左手を手首を掴んだ右手まで相手の腕に沿って滑らせ「受け」な、前腕を握ります。
右手の親指を左手の親指を押さえるように右手を握り直します。

腕を握った両手を大きく(剣のように)振りかぶり左足で前に進みながら「受け」の右肘が地面に着くまで切り落とし四教を極めます。(強い人の場合左膝で相手の上腕に乗っかり相手を抑えます)



  • 横面打ち五教裏技


お互い左相半身
「受け」右足で進みながら右手刀で「取り」の左顔面を狙い打ちます。

「取り」相手の動きに合わせて両手刀を振りかぶりながら左半身のまま斜め左へ進み左手で相手の右手を右手で顔面をうちます。

「取り」右手で自分の左手の上より「受け」の手首を掴み(右親指で相手を脈部を握るように)相手の手首を返しながら左手を腕に沿って滑らせ「受け」の肘を下から握り、相手の耳の方向へ押します。
左足を「受け」の右足の右側面に置き右足を大きく引きながら左足を軸に回転する同時に相手の腕を地面に着くまで螺旋のように切り落とします。



  • 横面打ち六教技


お互い左相半身
「受け」右足で進みながら右手刀で「取り」の左顔面を狙い打ちます。

「取り」相手の動きに合わせて両手刀を振りかぶりながら左半身のまま斜め左へ進み左手で相手の右手を右手で顔面をうちます。

「取り」右手で自分の左手の上より「受け」の右手首の裏を掴み(親指と小指、薬指を相手の脈部にかけて握ります)左手で相手の肘を掴み押しながら左足爪先を「受け」の右足爪先に合わせてその足軸にして右に開きながら左肘が相手の肘に合わせるまで左手を相手の腕に沿って滑らせて前腕を握ります。

右手で相手の手首をニ教で固めながら左半身で腰を左へ捻り「受け」の肘を固めます。




 

ありがとうございました