終わりなき夜 | T-MOTOの日曜映画

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日曜日のショートムービー製作

ずっと昔、高2の夏に米子市の夏祭りに一人で行った帰り、駅のプラットホームで夜空を見上げたら、晴れた星空の中の、ずっと高い空に積乱雲の塊が一つだけ小さく浮かんでいて、雲の中では小さな稲妻が走っているという、ちょっと不思議な感じの自然現象を目にしました。

その奇妙な雲と稲妻を眺めながら、「死のうかな?」と思ったのが自殺を考えた最初で、その日を境にしてずっと抑うつ状態、当時も「線と点だな」と思っていたのですが、悲しみと喜びが線と点の状態、時間軸で悲しみが線として続き、ときおり喜びが点としてあるという状態になって、この暗黒時代は、20代後半まで続きました。ずいぶん長く続いた暗黒時代ですが。

当時、アガサ・クリスティの小説を読んで、ウィリアム・ブレイクの「終わりなき夜に生まれつく」の詩を知りました。心情としては、この詩がよく表しているように感じられました。

夜明けが来ないと感じられていた「終わりなき夜」も、20代後半の30近くになって、人生についての考え方を根本的に変えることによって、やっと終わりました。
それ以降、ひどい抑うつ状態になるようなことはありませんでした。
(数年前に一回だけ病気としか解釈のしようがない性格の異なる本格的というか強烈な鬱になったことはありますが)

今回は抑うつ状態がずっと続いているので、暗黒時代に戻ってしまった感があります。

ただ今回は原因がはっきりわかっているので、適切な対応を続けていれば、乗り切れそうな感じはします。

エネルギーも通常の半分以上はありそうですし。

エネルギー低下で失速している宇宙船のコクピットで、計器のスイッチをパチパチ入れたり切ったりして体勢を回復するような感じでしょうか。

「弱音を吐く」というのは、精神医学的に正解と思うので、今後もこの方針で行くことにします。

臨床精神科医でもある高校時代の友人の手を借りるまでもなさそうです。