戦場のピアニスト | T-MOTOの日曜映画

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日曜日のショートムービー製作

陰々滅々なときは、暗い気分で暗い映画を、ということで、ケーブルテレビの映画チャンネルで「戦場のピアニスト」を観ました。

戦時中のポーランドのユダヤ人のここまで最悪な状況にくらべれば、私の状況など何でもないように感じられてきます。
(といっても、ユダヤ人を匿ったら家族全員が死刑になるにもかかわらず主人公を助けた人が複数いた、という点のみでの比較で考えると、どうなんだ?という感じもしますが)

この話は実話で、ラスト近くで主人公を助けたドイツ人将校も実在の人物なわけですが、Wikipediaで調べたら、ヴィルム・ホーゼンフェルトという人で、映画で描かれていた以上に凄い人でした。実際には、もっと積極的にユダヤ人やSSに追われていたポーランド人を助けています。

これほどの人物なのにもかかわらず、報われることなく1952年にソ連の戦犯捕虜収容所で亡くなっています。

イスラエルは、2009年にホーゼンフェルトに「正義の異邦人」という称号を授与しました。

ナチス戦犯に対しては無期限で世界の果てまで追っているイスラエルなのですが、逆に、ユダヤ人を救った人たちに対してもとことん調査していて、「正義の異邦人」の称号を授与された人の合計は2万2211人にもなっています。(2008年1月1日現在)