たくさんのご相談を受けてきた中でよく感じることの一つに、
家族という「かたち」に執着してしまう人が結構いるなぁ…
というものがあります。
このタイプは2種類に分けられると思っています。
①自分は家族を継続させる努力を何もせず、家族という「かたち」さえあれば良いと思うような自己中心的な人
②パートナー(夫や妻)がモラハラ気質の人等でも、我慢してまでも家族という「かたち」を維持しようとする自己犠牲的な人
です。
そしてこの①と②の人が共依存関係になるのです。
今回は、このような人たちの心理とその問題について書いてみました。
まず①の、
自分は家族を継続させる努力を何もせず、家族という「かたち」さえあれば良いと思うような自己中心的な人、
にはいくつかの共通した特徴があります。
それは、結婚や子供ができること等を「目標達成」と捉えることです。
そして多くの場合、結婚した瞬間、子供が生まれた瞬間などから、まるで人が変わったかのように激変します。
パートナー(私のお客様)に対して、急に雑な扱いをするようになったり、家のことを何もしなくなったりするのです。
意識的にそうする人もいれば無意識の人もいます。
彼らは、「家族を築く」という本来継続的な営みを、一度限りのイベントとして捉えているのです。
さらに問題なのは、こうした人が離婚を頑なに拒むことです。
なぜなら、離婚は彼らにとって何よりも重要な「かたち」を失うことであり、それは何としても避けたい事態だからです。
「かたち」の中身はもはやどうでも良いのです。
たとえ自分が関係悪化の原因を作っていても、それに気付いていないことが多いです。
このような結婚や子供をゴールだと思っている人は根本的な問題を抱えています。
それは、パートナーや子供を一人の独立した人間として見ていないということです。
彼らにとって、家族は自分の人生を彩るための「小道具」や「コマ」でしかありません。
パートナーの感情や意見、子供の個性や成長は二の次で、自分が描く「理想の家族像」というシナリオに合わせて動いてくれることを期待しています。
もちろん、彼らに指摘すれば「そんなことはない、大事に思っている」などと否定するでしょう。
しかし、日々の行動や態度がそれを物語っているのに、自分では気付けないというのもそもそも大きな問題なのです。
雑に扱っているという意識がなくても、実際にそのようなことをしているというだけで、不誠実と言って良いです。
思いや言葉で判断するのではなく、行動そのもので判断しましょう。
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次に②の、
パートナー(夫や妻)がモラハラ気質の人等でも、我慢してまでも家族という「かたち」を維持しようとする自己犠牲的な人、
にもいくつかの共通した特徴があります。
こちらのタイプは機能不全家族で育った人が多いです。
それ故に、家族という「かたち」に強い意識を持っています。
①のタイプとはその理由や動機は大きく異なります。
機能不全家族で育った人は、育った環境を反面教師にして、「自分こそはまともな家族を作りたい」という強い思いを抱くのです。
彼らが求める「かたち」は、単なる体裁ではなく、愛情に満ちた健全な家庭環境への切実な願いから生まれています。
しかし、この「自分こそはまともな家庭を築きたい」という強い憧れが、時として判断を曇らせることになるのです。
問題のあるパートナーであっても、せっかく手に入れた家庭という「かたち」を守り抜こうとする執着が強くなり、無理をして関係を続けようとしてしまうのです。
機能不全家族で育った人は、そもそも健全な人間関係のモデルを知らずに育っているため、人を見極める能力に不安があります。だからこそ、付き合って大丈夫かを見極める際には、焦らず慎重になることが必要です。
たとえ結婚したり子供ができたりした後でパートナーの本性に気付いたとしても、そこで「かたち」に執着せずにできるだけ早く離婚等の決断をできるかが大事です。
以上①と②の特徴を書きましたが、①のタイプと②のタイプが一緒になれば、共依存関係になってしまう可能性が高くなることがよくわかったかと思います。
どちらも家族という同じ「かたち」に強い意識を持っていますが、その本質は大きく異なるのです。
そしてこの違いが、その後の行動と成長に大きな差を生み出します。
②のタイプのような、本質的な家族の「かたち」を求める人は、たとえパートナー(夫や妻)が家庭を築く努力をまったくしない状況であっても、自分自身がまともな家庭を築こうと努力し続けます。
守り抜こうという気持ちが執着になってしまうのは問題ですが、その真摯な姿勢や努力は必ず自分自身の成長につながります。
このような人は、困難な状況の中でも学び続け、自分を見つめ直し、より良い人間になろうと努力します。
その姿勢こそが、本当の意味での「まともな家族」を築く基盤となるのです。
たとえ、今回の結婚がうまくいかなかったとしても、次の人とはうまくやっていける可能性が高くなるでしょう。
実際に私のお客様の大部分の方は次の人とうまくいっています。
一方で、①のタイプのような、表面的な「かたち」だけを求める、家庭を築く努力をしない人は成長しません。
彼らは同じパターンを繰り返し、同じ問題を起こし続けます。
なぜなら、自分の行動を客観視し、改善しようという意識がないからです。
彼らにとって重要なのは「かたち」が維持されることであり、その中身については関心がないのです。
家族とは、単なる「かたち」ではありません。
それは日々の積み重ね、お互いを尊重し合う関係、困難を乗り越えていく共同作業の場(組織)なのです。
「かたち」への意識を持つこと自体は悪いことではありませんが、大切なのは、その「かたち」に何を込めるかです。
表面的な体裁を求めるのか、それとも愛情と成長に満ちた本質的な関係性を求めるのか。
その違いが、家族の未来を決めるのです。
結婚や出産をゴールと考えるのではなく、そこからが本当のスタートだと思うことが大切です。
パートナーや子供を自分の人生の小道具ではなく、一人の独立した人間として尊重し、共に成長していく関係を築くことが、真の家族の在り方なのです。
そして、もしあなたが機能不全家族で育ち、まともな家庭を築こうと努力しているなら、自分のその姿勢と努力を認めてあげてください。
たとえ相手が変わらなくても、あなた自身の成長は確実に続いています。
自信をもって生きていっていただきたいですし、そんなあなたを応援、サポートしたいと思っています。
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