雑木林 | 思いつくまま・・・

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父親が若い時分に購入したのだろう。

父親の相続の時に上の兄が分けてくれた土地がある。

下の兄には竹藪、自分は畑と

実家から離れた場所にあった土地を兄弟3人で分けた。

どこにあるか分からないような土地はいらないとごねたが、

下の兄も渋々承知したので仕方がない。

ということで、

それから僅かばかりの固定資産税を払ってきたのだが、

この土地を売ってほしいと郵便が来た。

嫁さんもこの土地には過度の期待があったので、

一度、しっかり場所なんかを

確認しようと現地調査を開始した次第だ。

 

図面を見る限り4m幅の道路があって、

別荘地のように土地が区割りされているのだが、

現地は車の通れる場所から100mほど

山の中に入っていかないとたどり着けなさそう・・・

幸いにも丁度いい場所に真新しい測量杭があったので、

ここを起点に雑木林の中に入って行ってみた。

シダを踏み分け、倒木を跨ぎながら

おおよその角度で50メートルのテープをのばてみるのだが、

道路らしき目印もなく、

中はただの荒れた雑木林だ。

道路から入って一番近い土地の角の距離までテープを当てて、

目印の木杭を打ち込んでから付近の探索を始めたら、

なんと自分の姓のイニシャルが刻まれたコンクリート杭が

コケに包まれた状態で

ひっそりと存在しているではないか。

ここまでの道中にほかの杭はなかったと思うので、

父親が購入した時ぐらいに

誰かに立たせたものだろう。

いろんなことに気を回していた父親の姿を思い出して、

ちょっとジーンとくるものがあった。

 

この土地に入る道路の途中には民家もあるが、

産廃業者の作業場も点在している。

自宅から歩いて20分ほどの場所で

イノシシも頻繁に行き来する緑豊かな場所だ。

家が建てられるような場所でないから

二束三文の土地だろうけれど、

父親から譲り受けた土地だから、

売らないで何か楽しいことに使いたいと思う。

マツタケでも生えてこないかな、

ムカゴでも植えてみようかな。