書道がグングン上達するコツ ~随意のススメ | 書法家 武田双鳳の「そうほう録」

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「書で人生を豊かにする」をテーマに、日々のオモシロさを探求する書法家・武田双鳳の日記

どうすれば書道が上達しますか?と尋ねられることがあります。いろんな上達法があるのですが、「お手本をアレンジする」ことはイチオシです。

 

もちろん、「手本を観て書く(臨書)」は基礎であり最高の稽古法ですが、書を学ぶ人を眺めていると、どうも、作業化してしまいがちです。

 

作業化とは、思考停止化とほぼ同義です。なぜ、その角度で筆を入れたのか。なぜ、ここで筆を抜かないのか。「なぜ?」という問いを持たずに、漫然と、お手本をコピーしています。

 

臨書という名のもとにコピーとりばかりしていると、10年練習しても「手本がなければ書けない」という悲惨なことになりかねません。

 

では、臨書を作業化しないためには、何をすべきでしょうか。繰り返しになりますが、おススメは「手本をアレンジ」することです(手本のアレンジのことを「随意」と言ったりしします)。

 

自分で食材(書き方)を集め、自分で味付け(字形や筆法)を決め、自分でもりつけ(配置や構成)をしていくのです。

 

自分で料理をしてみれば、シェフがつくった料理のスゴさが分かるように、随意に取り組むことで、古典の書の味わいの「深さ」を理解できるようにもなります。

 

そうなれば、手本との向き合い方が変わってきて、臨書の作業化を防いでいくことができます。

 

もちろん、不味い料理ができて「あちゃ~」となることは度々です。しかし、書道で食あたりを起きることはありません。誰にも迷惑もかけません。失敗上等じゃないですか!駄作でも醜悪な書でもいいじゃないですか!

 

初心者の方こそ、どんどんどんどん、お手本をアレンジをしまくって、どんどんどんどん書の楽しみを深めていきましょう。

 

 

🌟今月も、曹全碑や礼器碑、沈府君神道、闕鄭道昭、褚遂良、王鐸、徐三庚など、生徒さんが彩り豊かな食材を集めて、料理を楽しんでいかれました。

 

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