基礎書法講座のテキストや問題作成の締め切りに追われているのに、いい天気で外に出たくてウズウズしてしまうので、ちょっと、近所のカフェでお仕事をー。
コメダ珈琲で趙之謙を研究した後は、星乃珈琲では何紹基を―。じっとしておくのが苦手なので1時間が限界ですが、美味しいものをいただきながら、書を研究できる場所があって、本当に有難い。。
やっぱり、外に出てみるもので、出会った白い藤の花の香り高さに、随分と癒してもらいました。。
たんぼがつくるアート空間、やっぱり、キレイです。
最近の書法道場の基礎書法講座では、<明末連綿草→揚州八怪→碑学派の書>という段取りで、学習を進めてきました。5月は「清朝後期の書」ということで、趙之謙や何紹基、張裕釗、楊峴、徐三庚、虚谷などを取り上げる予定です(4月の「永字八法」に続いて、「補足十二法」の前半もー)。
上の「日月」は、張裕釗(ちょうゆうしょう)の書ですが、転折における筆使いが革新的だと言われています。
「一品」は虚谷の書。「一」の終筆のアクロバティックさに、目を見張るものがありますね。
徐三庚の「十」の横画は、随分と筆を捩じったり、捻ったりしていますね。
楊峴の書は「ふるえ」が特徴的―。
清代も後期になると、中華文明の崩壊と共に、伝統的な王羲之書法が失われていき、それまでとは、毛色の異なる書が次々と登場していきます。
王羲之、欧陽詢、顔真卿、黄庭堅、米芾、董其昌、王鐸…といったオーソドックスな書法を学んだ人にとっては、清朝後期の書は、まるで「昆虫食」のようなゲテモノに感じられ、毛嫌いしてしてしまうかもしれませんね。。
でも、エイやっと食べて(書いて)みると、案外、美味しかったりするものです。ちなみに、コオロギ煎餅しか食べたことがありませんが、いつか、最高と呼ばれるセミの幼虫を食べてみたくはあります
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