金魚のフン -87ページ目

人恋しいぐらいがちょうどいい



ひとりがすき

みんなもすき


ひとりの時間が充実しないと

みんなの時間がめんどくさい



人恋しいぐらいがちょうどいい



ひとに優しくできるから

あなたとならぶこの瞬間

しあわせだと思えるから

ほんとはすごくつらかった


いままできづかなかったこと

みんなの優しさが
ほんとはすごくつらかった


わたしは彼氏を事故で亡くした。よくある話ではないけれど、ものすごく不幸というわけでもない。
たしかにあのひとに愛されていたし、出会ったことに後悔なんてない。ただ別れる時期が少しほかのひとより早かっただけ

だけどみんなは腫れ物にさわるみたいに、すごく優しくしてくれた

何年か経ち
彼氏をつくらないわたしを心配して、みんなはいろんな男のひとを紹介してくれた。

友達とご飯を食べにいくと、なぜか知らない男のひとが現れる。
わたしを心配する気持ちがありがたくて、笑顔でおしゃべりするけど

ほんとは泣きたかった
残酷だとおもった


気をつかったおしゃべりも
彼氏はいないと答えたあとの
悲しそうな笑顔も

いたたまれなかった

そこにはもう
あの頃の世界はなかった


だけどずっときづかなかった
きづきなくなかった

優しさを拒むようなことは
してはいけないとおもってた


でもきづいちゃったから
みんなから逃げちゃったから

いまはただ ここちよい

こんなふうに
いろんなもの脱ぎすてて

シンプルに生きていこう

思い立つ

ある日、思い立って
男友達を全部きった

いままでずっと
男社会でいきていた
苦労はしなかった
甘えていたとさえ思う

男まさりなふりをして
女であることに甘えた

このままじゃだめだなぁ
いつまでもたってもかわらない

最初の一歩
ちいさな一歩
どの道いくの
どこまでいくの

強くなりたきゃ
振り返るなよ