PERに妥当性がない市場では、当然上も関係
なければ下も関係ない。PER100まで買われた
銘柄がPER10になったら割安かと言えば
それは「ノー」である。
値動きはただひたすら需給が決めることなので、
たとえ値ごろ感が出てきても、需給がひっくり返って
しまったら買えない。早い話、そろそろだと思っても、
それは需給の反転を示唆していて、業績から
導かれるものではないので、需給の反転が否定
されたときでもそれを勘違いして「値ごろ」で買うと、
時として軽く死ねるのは、主要市場でもいえることだが、
新興市場では、絶対と言っていいほどのお決まりの話だ。
まあ、正確に言えば、いついかなる時もファンダが
関係ない、などということはなく、あっちとこっちを
行き来しているのだが、稼ぎ時、逃げ時などという
判断が必要な局面では、まず間違いなくファンダは
関係がなくなっている。
ファンダを読む力と需給を見極める力は全く別物
なので、アナリストの株価予想が全く当たらないのは
むしろ当然なのである。
でも需給が読めない人はどうすりゃいいんだ、と言われる
かもしれない。
答えは簡単。値ごろで買うのである。 ちゃんちゃん。