先月、某証券会社の課長が突然やってきたという話を
したが、あの時の話は、米国REITファンドの解約の
勧めだった。要は、持っているファンドのポートフォリオの
中に「待ったなし」の物件がいくつかあるようだ、と。
もしこれがポシャると非常に厳しいことになる、という話で
あった。
別のファンドを勧めるわけでもなく、このようなことは滅多に
ない事なので、即座に解約した。運がいいことに、解約した
日の約定価格は前日比25%の暴騰で、タイミングが
とてもよかった。(その後、そのファンドで「危ない話」は
発生してないので、解約自体が正しかったのかどうかは
わからない)
ついでに解約したエマージング系の投信と合計で2千万
近くのお金があったのだが、下手に乗り換えるのも意味が
ない(横滑りでリスクごと抱え込んで手数料を取られる)ので
しばらく様子を見ていた。
とはいえ、乗り換える先は日本のREITにしようと思っていた。
利回り水準の高さもあるが、何よりも、破綻リスクまで織り込んで
いる価格には魅力がある。ファンドで買う場合は中小REITの
配分は非常に小さいので、過度に心配することもなく、
先行きは明るくはないが、まったく情報が入ってこない海外の
REITよりはよほど安全である。
ということで、月末の投信買いを避けて様子を見ていたのだが、
先週にけっこうきつい下げがあったので、金曜と月曜に投信で
買ってみた。
と、びっくりするようなタイミングで火曜からREIT市場が急騰し、
今日はS高のオンパレード。REITに対する融資制度の拡充と
いうような材料が出たのが理由と思われるが、あまりのタイミングの
よさに驚いてしまった。
日経の動きやNYダウの動きでもわかるように、企業の破綻リスクを
織り込む下げと景気悪化の下げではその「角度」が違う。
REITのリスクが賃料下落や入居率の低下懸念程度であれば、
これまでの破綻リスクを織り込んでいた分の戻しだけでも相当に
大きいものになるはずだ。資金捻出のための物件投売りも不要に
なれば、利回り20%以上という水準(おそらく今後は分配金は
低下するが)は余りにも売られすぎである。
実体経済はこれからどん底を一回見にいくのだし、弱小REITの
統合や整理は続くと思われるのでそう簡単に元の水準に戻ることは
ないだろうが、しかし、崩壊リスクがなくなったというのは、
長期で持つ覚悟があるのなら大きな安心材料だ。
いよいよ年末。今年は散々だったが、株券電子化に伴う市場の
閑散化のスキをついて、最後の最後に新興が花火を打ち上げる
だろうか。裏切られ続けているとはいえ、一度ぐらいは良い目を
見せて欲しいものだ。