3月のIPOを意識しているので博展の第一弾は短命、そして
「直近IPO群」だったシナジーやユビキ、ウェブマネーは
「通常の新興」扱いに替わり、ファンダ基準での評価に変わって
ゆく、そこまでは大方の予想通りに進んでいる。しかし、大方の
予想通りに進むか疑問なのが3月のIPO。
おそらく、人気銘柄の初値高騰までは100%確実だろう。しかし
セカンダリに関しては、その高騰状態を維持できるボリュームが
ない今の環境では、それらの銘柄すべてがIPOを引っ張って行く
とは到底考えがたい。つまりは、公募で取れない人にとって
みれば、人気IPO銘柄はデイトレードの対象にはなっても、昔の
ような大きな値幅取りの対象にならないものも沢山出てくる。
今年の場合、去年の3月の「38銘柄」よろしく「36銘柄」と期待を
寄せられているが、去年「38」が上がったのは、後から見たら
そうだった、という話。「38」も上場当初はかなり発射台が低い
銘柄ばかりだった。今年の場合、すでに上場前の状態で
騒いでいる向きが出ているということは、高い水準で始まった時の
銘柄選択はかなり難しいことになるかもしれない。
こうやって何も考えずに高値を先回り買いする人たちがIPO
セカンダリ市場を潰してきたのは明白なので、今回もそう
ならないように願いたいが、おそらく無理だろう
(断言はできない理由は、IPO市場のボリュームが増加すれば
克服は不可能ではないから)
さて、明日の上場は1社、ナノキャリア
単純に企業自体の評価をするならば、いつ黒字になるともわから
ない企業で、すでに上場廃止寸前のなんとか株に見えるような
ひどさ。業容は夢があるようだが、実際には特効薬を開発している
わけではなく、大化けの期待もない。過去の類似企業の推移から
みれば、業績好転の中期計画を出していても殆どが実現しない中で、
黒字の見通しすらない、という、なんとも形容しがたい企業だ。
ただ、100万円のダイヤモンドと10円の石ころ、どっちが割安かと
言われると、これは非常に難しい問題だ。もしかすると10円の
石ころの方が投資家にとっては価値があるかもしれない。
100万円のダイヤを105万で転売するより、10円の石ころを
15円で転売する方が10倍利益率がいいからだ。(また、困った
ことに、株式市場では10円の石ころはおもしろいほどよく売れる)
株数自体は余り多くなく、VCのための上場(と思える)とはいえ、
パンドラの箱は4万にあるため、爆弾投下による波乱の可能性はない。
ここまでは縦の話。
横の話を考えてみると、翌日に即金確実と言われている銘柄が
控えている。こちらは人気銘柄でしかも割安に見える。しかも
即金になっても株価水準は低く、更に言えば、即金にならずに
どこかが冷やしてくれて幸運にも「買えてしまう」可能性もある。
安く買えるなら、当然こちらの方がいいに決まっている。
また、その後も有力IPOは続くので、「変な銘柄」で引っかかって
資金が減ったり、最悪の場合拘束されたりなどという愚は避けたい
という判断が働く可能性がある。
東証の影響は皆無だろう。
ということで、好悪要素を並べてみる
ポジティブ
株価が低位
ボリュームが小さいので株価が動きやすい
VCにロックアップ(2倍で解除)
ネガティブ
圧倒的な業績悪
ボリュームが小さいので出来高が急速に萎む危険あり
人気IPOが後ろに続々控えている
ほいみんの方針は決っていますが、if then が10段ぐらい
ネストしています。こういう場合は本来は見送りでしょう。
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IPO上場銘柄の感想を再開して気が付いたのですが、昔これを
やっていて止めたのは、ここで書いたことを参考にして初値売買を
される方が結構いらっしゃったため、余りよろしくないと思って
やめたのでした。今回、それを踏まえて、銘柄の判断について、
あえて右か左かわからないような曖昧な部分を多く残して
書くようにしています(自分ではこうならこう、こうならこう、と
前日には方針自体は決めています)