二晩明けたら今回の下げもそれほど大げさなものでは
ないような気もしてきたのですが、それはきっと過去に
経験しているからでしょうね。
「ボクサーは過去に食らっているパンチではダウンしない」
みたいな(藁
まあ、暴落急落、それぞれに状況は違いますから、値幅や
スピードだけを見て「同じ」と言ってしまうのも乱暴ですね。
中身が同じじゃないから皆逃げられないわけで。
私は今回の新興崩壊は、個人投資家だけではまともな相場形成は
難しいという事を端的に示したものだと思っています。
個人投資家が力を持ってきたのは数年前ですが、私の感覚的には
新興市場で相場を動かす主導的役割になってきたのは去年春ぐらい
からだと感じています。ですから1年で崩壊したわけです。
では、何がどう違うのでしょうか。
個人投資家の力が小さかった頃は、新興に入るお金も少なく、
市場のマインドに左右されることはあっても、結果的に
騰がるべきものが騰がる相場だったと思います。
「騰がるべきもの」という表現はいくらでもごまかしが効く
表現なので、うまく説明することができませんが、例えば
・同業他社と比較して割安
・事業内容が斬新、ないしは「わけがわからない」
・業績の評価が難しい(妥当株価がわからない)
・皆が買いそう
・需給が売り→買いに傾く時期
こういうものが騰がるべくして騰がっていると言えます。
しかも、前提が、「日本全体が上向き」。
失敗が失敗にならず、予想が間違っていても結果はオーライ、
そんな繰り返しでした。
予想もそれほど難しくありません、私はコントロール出来
ませんが、きっちりと自分をコントロールできる方で、
ピンポイントで売買に参加できる人ならば、誰でも儲かった
はずです。
(だからこそ億万長者が多数生まれているわけです)
この状態では、過熱しようと暴落しようと、それはそれで
「健全な状態」であったと思います。理由のある上下ですから。
おそらくその時に主導していたのは、新興市場を手がける
ディーラーで、銘柄によっては一部の投信や機関も入って
きていたでしょう。(IPOは機関は入っていないと思いますが)
しかし、個人投資家が一気に資金を増やし、また去年の日経の
爆上げの影響で新規参入も増え、結果的に新興、とりわけ
IPOへの資金参入も爆発的に増えました。結果、去年の
から、明らかにIPOは異常な動きを始めたように見えます。
以前と何が変わったか。
それは、資金の滞留時間と、資金が流入する対象。
あっと言う間に資金が入って資金が逃げる。しかもその資金の
入る対象が理屈で説明できない。
レディ薬局の140万超やジェイテックの120万というのは
ITバブル時のIT企業の株価を説明するより難しいです。
株価などに理由不要の人たち、そもそも企業の評価など
できない人たちが主導しているからだというのは想像に難く
ありません。
乱暴に言ってしまえば、業績変化率がゼロや10%なら、
ITだろうとなんだろうと妥当PERは15や20じゃ
ないですかね。人材派遣にどれほどの未来があっても
年率25%成長の会社にPER120はないんじゃないですか?
年率15%成長の地方調剤薬局のPER60ってどうなんですか?
でも関係ないんですよね。それは分かってます。異常なのは
PER水準ではなくて、いきなり数日でそこまで達して
しまうことです。加速がついた後のオーバーシュートはいつでも
説明がつかない水準になる、という事は不思議ではありません。
100万以下の株価で品薄なら何でも良い、そう考えたほうが
分かりやすい。50万以下で品薄、オールドエコノミーの
匂いがしないなら「絶対」。
本来関係のないはずの、1株あたりの株価とか売買単位、
そういう「子供でもわかる指標」の方が重要な意味を
もってくるわけです。難しいことがわからないから。
このような短期資金にディーラーがさらに乗って、最近の
発狂相場が繰り広げられてきたのですが、しょせんそれは
短期で終わるのは当然だと思います。
当たり前ですが、勝てる人はごくわずかですし、予想も
つきませんからね。
でも、なぜこんなに急激に「終わった」のでしょうか。
おそらく(おそらく、ですが)ディーラーは最近の動きに
追随しなくなってきたのだと思っています。超短期の過熱
相場は個人だけでも作れますが、やはりディーラーが参加
してこなければ相場は長続きしません。また、銘柄の選別
こそあれ、これまでは有望銘柄に度々入ってきたファンドも
最近はほとんど手を出さなくなってきているのではないで
しょうか。
直近のIPOの下落スピードの速さは強烈ですが、株価と
いう点では、下落になんら不思議はありません。むしろ
まだまだ高すぎるものもたくさんあります。
(そのようなことすら理解できない資金が沢山あるという
のは承知していますが)
株価は、高すぎたとしても、常識的には(事件がない限り)
一瞬で元に戻ることはないはずですが、それにしても余りに
急激に戻るのは、本来、腰をすえて参加してきていた
「個人投資家以外の資金」が抜けてしまったからではない
でしょうか。
私が最初に2億超を達成した2年前と違って、個人で数億
動かせる人はいまや沢山います。そしてIPOで仕掛けられる
ものは週に1,2社しかない。クラスターで個人投資家某氏が
とてつもない売買をやらかしていましたが、
当然、似たようなことをやっている個人大口は何人かいる
はずです。それだけで相場をいじれるようなところまで来て
しまった。結果、言い方は変ですが「理性的な資金」が逃げて
こうなった、というのが真相だと思います。
では、個人が潰れつつある今、やがて昔のような時代が戻って
くるのでしょうか。
ほいみんは、それはないと思っています。いくら個人が叩かれ
ようと、資金の絶対額は、もう昔のような水準に戻ることは
ありません。ですから過熱と反省を繰り返しつつも、今と
それほど変わらないような、「わけのわからない動き」に
翻弄されるような相場は続くと思います。
個人投資家の取るべき方法は難しくありません。
利口になるか、馬鹿のままでいるか、そのどちらかです。
利口になれば、損はしません。それほど儲かりもしません。
馬鹿のままであれば、天国か地獄です。
でも、株式市場で馬鹿になることは悪でもなんでもありません。
馬鹿と利口を使い分けることも「出来る人には」できます。
でもやはり「買う前に少しは考えようよ?考える努力ぐらいは
しようよ?」と言いたいですね。その上でどういう行動を
とるのかは各自の自由だと思いますが。
あえて余計なおせっかいを承知で、初心者で新興(IPO)で
勝負している方に言うとすれば、
・公募からどのくらい乖離したら危険か調べましょう
・10万の株が100万になってしまったら、50万まで
落ちて来ても60万に戻るのを狙うのは辞めましょう
・同業他社との比較分析はやりましょう。やり方によっては
お金がたくさん落っこちていることがあります
・「買わなきゃ勝てない」よりも「買わなきゃ負けない」ことを
意識しましょう(新興の場合)
・「そろそろ戻るだろう」と思う場合、買うときには自分自身で
明確な理由を見つけましょう。「なんとなく」買うことを
止められない方は株を辞めましょう
そのぐらいでしょうか。
ほいみんはすでに新興市場に投資する1小口投資家なので、
馬鹿になって乗ってしまうことも考えたのですが、恐怖心
付きの理由の無い勝ち負けに参加することにどうしても
興味が持てないようです。おかげで酷い目に遭わずに助かり
ました。
おそらく、参加する前提なら、何回か資金を突っ込む
タイミングはあったと思いますが、おそらく全部なくして
いたと思います。そういう意味では救われました。
何度も書いていますが、ほいみんは普段は少しずつ負けて、
大きく取れるときに人より大きく勝つというスタイルなので、
そういう意味ではしばらく出番はないと思います。
ほいみん家の現資産は
投資信託と投資証券で1.4億 株式 1千万 未公開株 1千万
ラップ口座 2千万 現金 2千万+@
家を買ったし、遊びでも結構お金を使ったので、今はこんな
ものです。今の相場でリスクを負って増やそうという気は
ありません。どんな相場で勝ってもお金はお金。
わざわざ難しい相場にチャレンジする理由はありません。
投資は目的ではなく手段です。