いつの間にか死語になっていた |  ライター稼業オフレコトーク

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アイドル記者を皮切りに、心霊関連、医療関連、サプリ関連、
コスメ関連、学校関連、アダルト関連、体験取材など様々な
分野の取材執筆をしてきました。
ここでは当時の面白かった話や貴重な情報、取材で思ったこと、
記事にできなかった裏話などを披露していきます。

 デパートで50代くらいの父親が、一緒に買い物に来ていた大学生と思しき息子に説教をしていた。息子がやたら生あくびをしているので、それを咎めていのである。

 

 

「一緒にいる人を不快にさせるから生あくびをやめろ。社会人になったらそれは失礼にあたる行為だぞ」と。

 ごもっとも。でも、息子はポカンとしている。父親が何を言っているのか分からなかったのだ。そして真面目な顔をして「生アワビがどうかした?」と聞き返していた。父親は、ふざけるなと怒っていたが、どうも生あくびという言葉自体を本当に知らなかったらしい。生あくびを連発している本人が、その言葉を知らないとはどういうことだ?

 

 

 後日、25歳の娘を持つ友人にこのことを話し、娘は知っているかどうかを確認してもらった。すると娘から「なにそれ?」と言われたそうだ。「あくびはあくびでしょ」とも言われたという。

 

 ひょっとして、ゆとり以降の世代は生あくびを知らないのか? たまたま二人続いただけなのか? それを確かめようと思い、専門学校を卒業したばかりの新人デザイナーに聞いてみた。するとやはり「なんですか、それは? 教えてください」と言われた。

「眠くもないのに、なんとなく出てしまうあくびだよ」と教えたが、「へぇ~」と意外そうな顔をされただけだった。

 

 

 ゆとり以降世代の全てがそうとは限らないのだろうが、まさか生あくびが死語になっているとは…。

 生あくびは病気の可能性もあるので、普通のあくびとの違いは知っておいた方がいい。

 

 ついでながら、童貞が多い草食系20代の中には『セクキャバ』の意味を知らない者が多いみたいだ。30歳になったばかりの某青年は「セクハラキャバクラの略称だと思っていたという。つまり、キャバ嬢相手に不適切なことを言って楽しみたいわけ?確かに今のご時世なら、そういう設定の店があってもおかしくないような気もするが

 

 

 水商売系に行かない別の同世代のコにも聞いてみたところ「セクシーな服を着たホステスがいる店」と答えた。それだけじゃないんだけどね。

 このままでは、草食系ゆとり世代がお色気産業を危機に陥れるのではないかと危惧している。

 

[編集後記]

 草食系の童貞が増えてきたのは、エッチに対する願望がパソコンで簡単に叶えられてしまうことも一因。ガツガツした昭和世代に生まれて良かった。