若い頃、足の親指にイボができていた。イボコロリを1年間使い続けたが、一度取れてもすぐに再生して効果がなかった。そんな半ば諦めていた時のこと…。
当時、離島放浪の旅が趣味だった私は、伊豆大島に一カ月滞在することになった。仕事するわけでもなく、遊ぶわけでもなく、毎日海に行っては泳ぎ、夜は温泉に浸かったりしてのんびり過ごしていた。
すると、あらびっくり。一カ月後に本土に帰って何気に足を見たら、いつの間にかイボが取れていたのだ。海水の効果か!? やっぱり海の塩水は偉大だ。自然の力の前には化学物質なんかくそくらえだなと実感した。
イボコロリが効果なくて悩んでる人は、一度海の塩水療法をやってみたらどうだろう? イボだけでなく他にも効果あるかもね。
この話をアトピーの子を持つ知人に話した。ステロイド拒否派の知人は、それまであらゆる自然療法を試みたが効果はなかったという。そこで、最後の手段として塩水療法を試すことを決め、なんと思いっきって沖縄へ移住した。海が近くにあれば入る機会が多くなるだろうと思ったからだ。
海に入った子供は、最初すごく痛がった。そりゃそうだろう。荒治療みたいなものだからだ。しかし、毎回体が赤くなり、泣きながら搔きむしる子供の姿を見て、ついに塩水療法を断念し、1年で東京に戻ってきた。うまくいかない時もある。
鬱っぽくなった時などは、森林浴をするといい。緑の木々から出される揮発系物質フィトンチッドは、殺菌・防腐作用を持ち、身体の血圧を下げたり気分を安定させる効果がある。その爽やかな空気と香りで気分がほんと癒される。
私も時々リフレッシュしに車を飛ばして軽井沢まで行ってるが…やっぱりいいねぇ。一人で木々の中を歩くともっといい。
[編集後記]
偉大な海の恩恵を受けたくても短期間では効果がない。自然療法は時間との戦いでもある。