ちょっとした工夫でサロンに人が来る・2 |  ライター稼業オフレコトーク

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アイドル記者を皮切りに、心霊関連、医療関連、サプリ関連、
コスメ関連、学校関連、アダルト関連、体験取材など様々な
分野の取材執筆をしてきました。
ここでは当時の面白かった話や貴重な情報、取材で思ったこと、
記事にできなかった裏話などを披露していきます。

 個人の努力によって成功している例も数多くある。今回は取材したサロンが実際に行っていたことを紹介する。

 

〖個人の成功例編〗

 

【考え抜かれた顧客リストの掘り起こし】

 今まで利用してくれていたお客が来なくなることがある。飽きられたと思い、あるいは他店に乗り換えたと思い、そのままにしていないだろうか? 中には過去リストの掘り起こしをきちんとするところもあるが、オーナーがやらずに新人にやらせるところもある。少々大きいところで営業部があると、何も考えずに取りあえず新人にやらせたりしている。

 しかし、それではいけない。お客の状況をよく考えたうえでアプローチする必要があるからだ。闇雲に電話を掛けても成果は出ないし、掛ける側もどうせ無駄だからと最初から諦めている。それではやる意味がない。

 栃木県のエステサロンGに、30代半ばの女性従業員が途中採用で入ってきた。彼女は早速リストの掘り起こしを始めたのだが、履歴を見ている時に、一人のお客のことが目についた。

 その人は1年前に初めて1回だけ来ており、それ以来来店していなかった。その時に美容液を一式購入しているのだが、店側は全くフォローをしていない。オーナーに聞くと「観光地に来てたまたま立ち寄っただけの一見の客だから放っておいた」とのこと。確かに現住所は千葉県になっている。

 

 だが、彼女はそこに注目した。千葉県からG店のある那須塩原に来たということは、ここに保養地の別荘があるようなセレブではないかと思ったのだ。早速、電話をして話を聞いてみると案の定その通りだった。

 しかも、店側は売っただけで何のフォローもしていなかったため、間違った使い方をしていた。セレブは良い商品だと思い買ったのだが、正しく使えていなければ当然成果など出るはずがない。そのため、使用を途中でやめ、商品もまだ残っている状態だった。

 そこで、彼女は正しい使い方をアドバイスし、近々別荘へ来るということだったので、その時に店に寄ってもらうという約束を取り付けた。そして、来店したセレブに再度効果の出る正しい使い方を教え、店にある美顔器の良さも体感してもらった。すると、商品一式はもちろんのこと、その場で高価格の高級美顔器も購入したのである。さすがセレブ!

 それ以降、セレブは商品を定期購入するようになり、別荘へ来るたびに立ち寄ってくれるようになったという。

 稀なケースではあるかもしれないが、考えて行うリストの掘り起こしの大切さを物語るエピソードだ。 

 

 彼女は最後にこうも言っていた。「嫌で店に来なくなった人は仕方ありませんが、全てがそうではないはずです。何となく足が止まってしまい、店側からのフォローを待ってるお客様もいるんです。結構、受け身の方っているんですよ。そういう人にたどり着ければお互いがラッキーじゃないですか。」

 彼女は今も仕事の合間を見てはリストの履歴を研究している。

 

 

【急がば回れ!路面店を開く前に出張エステで実績作り】

 エステサロンH店は、マンションの一室で隠れ家的サロンとしてオープンしている。オーナーはそれまでサロン経営の経験がない専業主婦であり、40歳を過ぎていた。しかも、路面店ではなく、さらに経営素人であるため、すぐに集客することは無理だった。

 

 そこで、初めに彼女がとった方法は出張エステだった。美魔女で人柄が良く、普通の主婦という近寄りやすさがあり、ママ友を通じてお客は徐々に増えていった。

 その中の一人に呉服屋のオーナーがいて、彼女と商品を大変気に入り、店舗の一角を定期的な出張場所として提供してくれたのである。月に最低でも1~2回、最高で週1回はそこへ出向き、4時間ほど施術場所として使わせてもらっていた。

 すると、そこからどんどん新しいお客が増え、マンション内のサロンへも足を運んでくれるようになったという。呉服屋にしても、彼女のエステを目的にお客が来ることもあるので、まさにウインウインの関係になっていた。

 

 路面店を持つまでは、時間を見て出張エステを続けるというオーナー。いずれ近いうちに夢は叶うだろう。

 

 

【異業種の中に異業種を入れて客を呼ぶ】

 異業種が異業種を呼んで成功するパターンは多い。先のH店もそうだが、I店は整体院でありながら、主婦層の女性客が多かったため、院内の一角にエステルームを併設した。それが大当たりで、今ではエステだけをしに来るお客もいるという。

 

 化粧品ではないが、東京のエステサロンJ店と美容室K店は、店舗の一角に月に3~5日ほど占いルームを設けている。以前、このブログの『心霊』のテーマで紹介した主婦占い師が地方から上京し、出張占いを行っているのだ。そこらへんの占い師ではなく、確実に言い当てる霊能者なので予約は常にいっぱい。ここもウインウインの状態になっていた。

[編集後記]

 もう一人の霊能者・千葉一二三さんも同様なシステムでやれるよう売り込んでいる最中だ。本物の力を持った人だから自信を持って推薦できる。