ある男子中学生が、学校の集団歯科検診で「虫歯があるので治療を要す」という診断を下された。フッ素のお陰で今まで虫歯が一本もできたことはなく、食事中に痛がっている素振りも全然見せない。
まさかと思いつつも、初期段階で見つかったのかもしれないと、母親は歯科医院へ連れて行った。ところが、虫歯は全くなかったそうだ。
このことを取材先の歯科医についでで聞いたところ「学校は大人数を短時間のうちに急いで見るため、小さな黒いゴミを虫歯と見誤ることがあるんです」とのことだった。
さらにこのことを友人に話すと「うちの子も虫歯と言われたので歯医者に連れて行ったら何ともなかった」と言っていた。
…ということは、実際に虫歯があっても見逃される可能性があるかもしれないということだ。それを考えると学校の集団検診は万全ではない。無難な結果が出たとしても油断はならないといえる。つまり、診断結果はあくまでも参考程度として捉え、自分の身は自分で守るしかないということだ。
[編集後記]
先の親子が歯科医院に行ったことは無駄ではなかった。母親がついでに自分も検診をしてもらったところ虫歯が発見されたからだ…。