休日の朝、畑に出てピカピカに膨らんだスナップエンドウを摘む。
「これは朝のサラダに、こっちは晩のおかずに」
そんな風に、収穫しながら献立が決まっていく。


妻はまだ布団の中。

週末くらいゆっくり休んでもらおう。

私は洗濯物を干しそしてキッチンで朝ごはんの準備。

 

そしてふと気づく。
こんな休日の朝の時間が、なんと落ち着くことか。

 

食べたいものを育て、育てた野菜で料理をつくる。

この週末の時間がちょうどいい。

畑で野菜と土に触れ、家に帰り珈琲を時間をかけて飲んだ後のまったりとした時間がちょうどいい。


スナップエンドウは軽く塩ゆでして、ミニトマトとベビーリーフでサラダに。
オリーブオイルと塩胡椒をふるだけで、十分すぎるほどおいしい。

 

そんな何気ない料理でも、

家族が「おいしいね」と一言添えてくれると、
「よし、また作ろう」と思える。

 

レシピも大事だけれど、
料理を続ける原動力は、案外こんな“ひとこと”なんだと思う。

うまくできたときだけじゃなくて、少し焦げたり、味付けが濃くなっても、
「これはこれで、いい味じゃない?」
「歯ごたえが楽しいね」
そんな一言があれば、またキッチンに立ちたくなる。

 


そして、そんな言葉を自分も返すように
「ありがとう」
「これ、うまいな」
「今度なに食べたい?」

 

そうやって、料理を通して楽しむ家族との会話が大切な時間。

週末農夫として畑に向かい、“気分のまま”につくる料理。

そこにあるのは、決して特別なレシピじゃないけど。
毎回‘’ちょっとずつ違う味”と“ひとこと”がある。

家族との何気ない会話が料理を続ける魔法のスパイスなのかな。

 

そんな積み重ねが、暮らしの彩りになる。
そう感じるようになったのは、たぶん歳を重ねたからだと思う。