死にぞこない… | おっさんのブログ

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日々の出来事、思ったことをダラダラ書いています。

先日、村上春樹氏の小説、

「羊をめぐる冒険」を読み終えて

数年振りに、その続きにあたる

「ダンス・ダンス・ダンス」を読み返している。

挟んである栞の日付(ATMの残高証明)を見ると

10年前に読んでいたことが分かる。

(そんな昔だったっけ?)

ま、どうしてそんなものを栞にしてたのかは不明だけど。

 

主人公の年齢は34歳に設定されている。

離婚をし、フリーのライターとして活動している。

 

自分が34歳だったころを思い出してみる…

約20年前の話だ。

 

月は違うけれど…20年前、俺は交通事故を起こしている。

それも結構な大事故で、

国道が一時通行止めになるような事故を俺が起こした。

トラックを含む3~4台が絡む事故で

幸いにも俺を含めケガ人は出ておらず、

俺の「注意不足」が事故の原因として片づけられた。

そして…自動車保険にも入っていたこともあり、

実質的な負担がかからなかった。

 

当然だけど、俺の車は大破した。(廃車になった)

目の前でエアバックが開き、ものすごい衝撃を受けて

俺の車は止まった。

どうやって車から出たのかも覚えていないが、

気付けば、職場へ連絡を入れ、

俺は救急車で運ばれた。

MRIも受けたけれど、どこにも異常はなく、

奇跡的に無傷でその日のうちに帰宅した。

 

後で知ったことだけれど、

今の車って衝撃を分散するように設計されていて

万が一の事故でも最大限に中の人を守るようにできているらしい。

もちろん、当たり所次第ではあるのだけど。

 

それが…俺の34歳ころの出来事だ。

今乗ってる車から逆算して考えると

(ローンを払ってきた年数を引いてみた)

33~34歳ころの出来事だ。

 

思い起こしてみると…

その頃から「彼女」と呼べる人は現れていない。

仲良くしてくれる女性はいるにはいたのだけど、

その殆どは飲み屋関係の女性で、

友達というよりは「客」としての接点しかない。

そして…そういう女性…つまり素人の女性と

寝ていないってことに気づく。

つまり…20年以上、俺は女性と付き合っていないってことだ。

 

あの事故のあと…それが引き金だったのでは?と思えるくらい、

俺には不運が続いた。

借金を抱えるようにもなったし、

職場でのパワハラ、

彼女もできず…

好きになった人は別の男に取られ

何をやっても上手く行かない、

生存したことで何か勘違いしたのか、

何にも考えない日々が続いていた気がする。

 

 

昨夜、そんなことを考えていたら、

俺はあの事故で死ぬべきだったのではないだろうか?

そんな風に思えてきた。

あれで俺はリセットされるはずだったのでは?と。

つまり…死にぞこない…てやつだ。

 

ところが…悪運なのか何なのか

俺は生き延びてしまった。

「お前はここで終わりだったのに…なんで?」

と、神様の嘆きが聞こえてくるようだった。

先のことは何も用意されていないから、

俺には手を貸すこともしてくれないのでは…

だから…今の俺は…ミジメと言うか…孤独と言うか…

思ったように生きれないのでは?と。

 

俺が生きていたことで、喜んでくれた人がいたのだろうか?

俺はあの時、この世から消えるはずだったのでは?

そんな風に思えて仕方ない。

 

唯一…生きてて良かったな…と思えるのは

Perfumeさんを知ることが出来たからかな?

ライブに行く楽しみができたことかな?

それくらい。

あとは…歴史にも何にも残らないことばかりが続く。

人に好かれることもないし、

人を好いても離れて行くばかりだし。

 

俺の想いを逆手に取って、

利用する人ばかりだった気がする。

 

スマフォを持っても、

誰からも連絡は来ないしね。

そんな毎日です。

 

「生きてるだけで丸儲け」と言いますが…

俺は生きていて良かったのでしょうか?

 

ま、死ぬ間際になっても、

その答えは出ないと思うけれどね。

 

死にぞこない…と思って生きるか

生き残ったんだからと開き直るか

 

何が正解なのか分かんなくなります。

 

なんとか「生存価値」を求めて

色々て探りでやってるつもりなんだけどな。

 

良いことなんて…思いつかないのが今の気分です。