普段、クリップを使う場面は、細かい電子工作から、車のバッテリーをいじくる場面など幅広くある。
大抵はICクリップ、蓑虫クリップの小から大まで、大きいのはバッテリーグリップで汎用品であるが、中には結構便利に使えるので、欲しい品もあるのだが、販売がされていないモノもある。
写真は有名なフルーク社のトーンプローブキットに使われているあまり見ないクリップである。
保護カバーを外すとこんな形をしていル。
真鍮の丸く突き出た部分の裏が、「剣山」になっており、場合によって、ケーブルを端子から外さなくても、また端子から離れた途中の配線等を調べるときなど、被覆を剥く必要が無いので、時には非常に便利である。
数年前、この製品を手にしたとき、このクリップを探したのだが、輸入されていないようだった。製造元がわかったのだが、仕入れる方法が無かった。
このクリップには他の種類もあり、「剣山」が太い「槍」一本になっている製品もあった。
現在も輸入業者はいないようである。
ちなみに、フルークのこの商品、現在¥24800、フルークの名が無いが同じ品番の印刷がされているモノは、¥7000、。私が入手したときは、¥9000だった。
類似品はそれまでかなりの数を買ったが、当初は2万円ほどですぐ故障し、修理も時間が掛かり、国内ブランド品は35000模していた。
程なくして(十年くらい)同じ品、同じ性能でもこなれた値段のものが出回るようになって
新しいモノを探していたとき、フルークの品を見つけたのだった。
上記のクリップは、フルーク製が初めてでは無く、その前に追加で購入したモノに付いていて、フルークにも付いていて安かったので購入したのだった。
フルークのは発信器に数種類の音が入っており、ショートさせる度に音が変わる、トレーサーにノイズカット機能胃がある,等の優位性がある。
さて、次の写真、右が最近はやりの体裁の良いテスターリードで、¥580
左がバッテリー用のクリップで、赤黒5個ずつ10個で¥740。
では次の写真の右端の小さいクリップはいくらでしょう?
これも数年前、特殊用途用として発売されたモノ。
この写真と文字の関係から上の写真ほど小さいとは想像しにくい。
値段を聞いてびっくりする。
一個、いや一組¥1000なり、一組というのは、クリップ本体と、絶縁カバーのセットのことである。当初はセット販売が無くて、別売りだったのである。
その後、別売りで使う人は居なかったのであろう、カバー付きで売られるようになったが、高すぎていくら便利でも中々手が出ない。
下の写真は、普段使えるようにしたモノだが、蓑虫クリップは、1/10の一個¥100、
これだけで材料費¥2200。
値段だけに釣られていると、次のカタログの見方を誤る。
2個セットで¥1280。安いじゃ無いか、と思った人はAmzonの買い物でも騙されたことがあるのでは無いか。
よく見て欲しい。このカバーのグリーンバージョンが¥1280なのである。
赤、黒のセットではないのである。赤、黒より高いのである。
この広告の仕方は間違いやすい、と言うより騙されてしまう。
このクリップの機能は、ネジターミナルの3mm 4mmのねじ頭をつかむ用途である。
弱電機器の接続ターミナルで使う場面が多い。
普通の蓑虫クリップではまずつかめないし役に立たない。
まあ、測定器類に比べれば、取るに足らない値段ではある。
とは言っても気軽に買える値段では無い。
使う人しか使わないので、メーカーも強気の値付けである。