突っ張っている姿勢のコアのコアは自信の無さだったりする訳で(自分のことね)。流行ってる、売れてるといういわゆる一流どころには興味を示さず接触しないという姿勢のコアのコアも自信の無さだったりする訳で(これも自分のことね)。でもそれを継続して貫いていればなんとなくそういう人として世間に認められてくるのも事実で、でも本人的には自然に任せてただ楽をしているだけだったりする訳で。

 

最近あるお酒がメディアで紹介されて、ただそれだけでずいぶん広い範囲から注文が入ってもちろんそれはとても有り難いことなんだけど、自分の無力さを痛感すると共にそういう媒体を避けてきた自分を変えることでいろいろ変わるのかも知れないなぁ、でもだからと言ってこれからは誰とでも仲良くするってのはちょっと難しいし嫌悪感があるなぁ、なんて思う訳で。

 

別にそうなりたい訳ではないけれど、有名になるには誰とでも仲良くすることがとても大切だということが最近よく分かってきた。繋がりがなければ、そして友好的な関係を結んでいなければ声など掛かる訳がない。力量も大切だけれどそれ以前に「便利に動いてくれる」存在でなければダメなのだ。だからところ構わず尻尾を振って仲良くしている方々が存在するのも理解できるし、でもそんな存在をやはり快く思わない自分がとりあえず今のところは明確に存在する。そんなことしないで一流として認められている存在になれればいいけどそれはきっととんでもなく難しいことも知っている。

 

さて、これから僕はどこへいくのだろう。なんて小難しいこと考えてるように見せかけつつ、大切な仲間に支えられて今日も僕は元気です(笑)

 

運命って、あるのかも知れない(笑)

 

今年5月上旬にある友人のお店で出してくれたお酒がありました。

「小松人」という見たこともないラベル。飲んだ瞬間にその個性的な魅力に「なんだこれ!」と感激。すると同席していた都美人の山内杜氏が「それ造ってる人、僕友達なんで今度紹介しますよ」それは楽しみなんて言いながらとりあえず写真を撮っておきました。

 

そしてそんなことはすっかり忘れていた5月下旬のある日、ある百貨店のお酒売場でたまたま目についたお酒。銘柄は「春心」というこれまた見たことのないラベル。ところが試飲した瞬間に「旨いっ!あれ?でもこの味知ってる気がする…」急いで写真を探すも春心ではなく小松人。ごめん違ったみたいとその写真を見せたら「えっ、これ僕の造った酒です」と驚きあったのが石川県小松市で酒を造っている西出裕恒(にしでひろひさ)杜氏、その人だったのでした。

 


 

創業は大正2年という歴史は浅い蔵ですが紆余曲折がありました。平成8年には別資本への経営譲渡がありましたが平成26年には裕恒くんが買戻して代表を務めています。

 

 

最盛期には500石ほどを造っていましたが現在は小さな仕込みだけで約50石を家族だけで醸しています。小さな木の甑を使い、放冷機も使わず自然放冷、主に総米700Kg程度の仕込みをメインに速醸、山廃、生酛を造っています。

 

 

周囲には田んぼが広がり、白山の伏流水(軟水)と古い蔵を生かし「与えられた環境でできること」に注力する姿勢、信念を持って地元の米と向き合いその結果生まれてくる生酛と山廃の面白さ(前述の山内杜氏とは常きげんの鹿野酒造蔵人時代の同期であり共にあの農口杜氏の愛弟子なのです)、考え方がとにかくユニークかつ筋が一本通っています。

 

 

たぶん派手な酒は造りません。地味で万人受けはしないけど、でもこのお酒が心に響く方はどこかにきっといる。そんな飲み手にこの木槽で搾った柔らかな味の向こうにある裕恒くんの想いを伝えるためこれから頑張って参ります。

 

 

<平成29年7月11日、蔵から戻って熱い気持ち冷めやらぬまま記す>

 

*初荷予定は7月末頃を予定しています、しばらくお待ちください

 

 

先日、3月10日に茨城県水戸市の明利酒類に出掛けて参りました。

 

 

菊池譲、というこのオトコ。

出逢う前からその酒質とキャラに興味津々でしたが、3年くらい前にこだまで初めて逢って妙に意気投合、というか初めて逢った感じがせず(笑)、そこから付き合いがスタートし、今期28BYにこちらの蔵へ移籍するのを待って、晴れて今回の取引開始となりました。

 

しかしまぁ、なんで毎回こんなに飲んじゃうの?って不思議になるほど二人だと飲んじゃいまして、今回も生ビールで乾杯後、四合瓶ボトル2本+大徳利のお燗(けっこう入ってた気がするんだけどなぁ・・・)を3本?4本?って記憶が曖昧(笑)

ちなみに上の写真は帰り際なのですがそんなには酔ってないように見えなくもない?(笑)まぁ、話の内容は危ない話が多すぎてここには書けません・・・w

 

 

明利酒類は日本酒以外にもいろいろな酒類を製造する総合メーカーで、業界内では10号酵母とM310酵母発祥の蔵としてたいへん有名ですが、酒質は・・・というと(あえてハッキリ書きますが)凡庸であり、その良さが前に出てこない部分がありました。そこに危機感を感じた加藤社長の求めに応じ、南部杜氏組合(協会)を介しての入蔵となったようです。

 

 

菊池杜氏といえば以前在籍していた神奈川の蔵での酒質が実に印象的でファンも多いと思いますが、当時メインだった7号酵母から10号酵母へシフトし、その可能性を追求した酒造りに挑戦していきます。

 

その一発目となる「水府自慢・純米大吟醸 火入れ原酒」が本日より発売の予定です。14度という低アルコールで仕上げた、実に菊池杜氏らしい、かつ10号酵母の魅力と可能性にあらためて衝撃を受けるであろう、素晴らしい酒質に仕上がっています。銘柄とラベルは既存のもので「とりあえず」なので、今後はこの「10号」というものに特化したものに変更していく予定です。

 

これから、めちゃめちゃ楽しいお酒をお届けできると思いますのでどうぞご期待ください。