家具の組み立てやメンテナンスなどでよく登場する「六角レンチ」。しかし、いざ作業を始めようとしたときに「六角レンチが見当たらない!」と焦った経験はありませんか?

 

そんなときでも大丈夫。実は、身近なアイテムを工夫することで、六角レンチの代用品として十分に機能させることが可能です。本記事では、家庭にあるものを使ってネジやボルトを回す方法を5つ紹介し、代用時の注意点や選び方も詳しく解説していきます。

 

 

マイナスドライバーを使った代用法

六角穴にフィットするサイズを選ぶ

マイナスドライバーは家庭に一本はある定番の工具です。六角ボルトの対角線上に合うサイズのマイナスドライバーを選び、しっかりと押し当てて回すことで代用が可能です。重要なのは、ドライバーの先端が六角穴の対角部分にピッタリとフィットすることです。フィットしない場合は、力をかけた際に滑ってしまい、ボルトを傷つける原因になります。

ドライバーの角度と押さえ方

ドライバーを使う際は、垂直に押し付けるようにして力を加えることがポイントです。角度がずれると滑りやすくなり、手元が狂ってしまう可能性があります。また、手を滑らせて怪我をする恐れもあるため、必ず軍手を着用しましょう。

無理をせず途中で工具の購入も検討

あくまでマイナスドライバーは応急処置的な代用法です。ネジが固くなっている場合や、力を加えてもびくともしない場合は、無理に回そうとせず、100円ショップやホームセンターで六角レンチを入手するのが安全です。

 

結束バンドを使って回す裏ワザ

太めの結束バンドを使おう

電気コードや配線の整理に使う結束バンドも、六角レンチの代用品として活用できます。使用する際は、太くて丈夫な結束バンドを選ぶことが大切です。細いものだと途中で切れてしまう可能性があり、うまく力を伝えることができません。

しっかりと巻き付けて回す

結束バンドの先端を六角穴付きボルトの周囲に巻き付け、固定された状態で余った部分を手で引っ張るように回します。滑り止めとして軍手や輪ゴムを併用すると、より安定して回すことができます。

バンドが切れたら別の方法に切り替える

万が一バンドが途中で切れたり、滑ってうまく回らない場合は、無理に続けずに他の方法に切り替えましょう。バンドを使い続けると、ボルトの表面が摩耗して本来の工具でも回しにくくなってしまう恐れがあります。

 

ダクトテープを使った力技

テープの厚みがカギ

粘着力が強いことで知られるダクトテープも、六角レンチの代用品として役立ちます。使い方はシンプルで、粘着面を内側にして二重、三重に折り重ねて厚みを出し、ボルトの頭に巻きつけます。この厚みがしっかりしていないと、滑って力がうまく伝わりません。

力を均等にかけるテクニック

ダクトテープで回す際には、片手でテープの端をしっかり持ち、もう一方の手でゆっくりと引きながら力を加えるのがコツです。焦って一気に引っ張ると、テープがちぎれてしまうことがあるため、丁寧に行いましょう。

テープが残った場合の除去方法

使用後、ボルトにテープの粘着部分が残る場合があります。その場合は、中性洗剤を含ませた布で拭き取るか、アルコールスプレーを使うときれいに落とせます。

 

ペンチやスパナで直接つかんで回す

しっかりとしたグリップ力が必要

ペンチやスパナ(モンキーレンチ)などの工具を使って、ボルトの頭部を直接つかんで回す方法もあります。六角ボルトのサイズに合わせてしっかりと固定できる工具を選び、力を均等に加えましょう。

工具が滑らないように工夫を

工具が滑ってしまうと、ボルトの角が潰れてしまうことがあります。滑り防止のために、工具の接触面に布を巻いたり、滑り止めスプレーを活用するのも効果的です。

力加減を見極めることが重要

力を加えすぎると、ボルトが変形したり、工具が破損する原因になります。感触を確認しながら、少しずつ慎重に力を加えることが大切です。

 

ボルトとナットの組み合わせ技

ぴったりサイズのナットを使う

既存のボルトのサイズに合うナットを探し、しっかりとはめ込みます。このナットが取っ手代わりとなり、ドライバーやペンチを使って回すことができます。

固定するための接着剤を活用

ナットがすぐに外れてしまう場合は、瞬間接着剤や金属用の接着剤で固定すると、よりしっかりと回すことが可能になります。ただし、固まるまでの時間を考慮し、無理に力をかけないようにしましょう。

最終的には六角レンチの購入を検討

この方法もあくまで一時的な対処です。代用手段としては便利ですが、やはり最適なのは専用の六角レンチを使用することです。長期的な視点で見れば、1セット用意しておくのがベストです。

 

まとめ

六角レンチがない状況でも、マイナスドライバーや結束バンド、ダクトテープ、ペンチ、ナットなど、さまざまな代用品を使ってボルトを回すことが可能です。とはいえ、これらの方法は一時的な応急処置であり、場合によってはボルトやネジを傷つけてしまうリスクもあるため、慎重に作業することが求められます。

 

100円ショップやホームセンターで手軽に購入できる六角レンチを常備しておくと、いざというときに安心です。工具が揃っていれば、DIYもよりスムーズに、そして安全に楽しめるようになります。