ツクツクボウシに虫の声…
秋の気配を感じる今日この頃。
さて上御霊神社と烏丸通を挟んで対角線上の西側に位置するのが花の湯です。
番台を通って脱衣所へと進みます。
【花の湯】
本日は花の湯さんです。
地下鉄鞍馬口駅に降り立つと
「応仁の乱勃発地」の案内板!
いつもの如く寄り道しましょ。
御霊神社がその場所です。
下御霊神社と区別するため上御霊神社とも呼ばれています。
西の鳥居に応仁の乱勃発地の碑があります。
応仁の乱につながったこの御霊合戦は畠山家のお家騒動がキッカケだったようです。
どなたなのかは…わかりません(^^;;
折角ですのでお詣りします。
上御霊前通を西へ、衣棚通という細い路を下がったところにあります。
細い路地や一方通行が多く、ちょっと分かりにくい場所ですので初めて行くには迷うかもしれませんね。
衣棚通は法衣や呉服の店が
軒を連ねていたことから
名付けられたようです。
早速暖簾を潜りましょう。
下足場には、なんと…
お地蔵さんが…!
これは珍しいですね。
地蔵盆は銭湯でするのでしょうか?
古き良き銭湯の情緒を残しながら、
キレイに整頓されていますね。
浴場では先に入られている二人のお客さんが床に直に座られています。
「ははぁん、ここは椅子がないんや」
私も見習って床にあぐらをかいたのですが、上がってからよくよく見ると、脱衣所からの入り口右手に用意されていました。
ほとんどの銭湯が壁に沿って浴槽が配置されているのですが、ここは中央に配置されているのがすごく懐かしい感じがします。
そのためカランは左右の壁にあるのですが、右側にはシャワーがありません。
そのかわり右壁には、小舟が浮かんだ湖と渡り鳥のタイル絵が描かれています。
浅風呂の底には鯉が三匹泳いでいます。
深風呂は腰掛け式、湯温は熱くはない。
サウナは低温高湿で発汗作用高めです。
電気風呂に水風呂…
こじんまりとはしていますが、
全く設備に不足はありません。
まとまりのあるホント良い銭湯です。
風呂上がりに番台のおねえさんと常連さんの軽口を聞きながら「のどごし生」150円を飲んでクールダウン。
アットホームであったかい…
路地裏に笑顔綻ぶ花の湯一輪
ホントに良い銭湯でした。
(おまけ)
さて、御霊合戦はその後相国寺の戦いへと繋がっていきます。
もし時間があれば、烏丸通を少し南に行くと
相国寺がありますのでお立ち寄り下さい。
その境内にある承天閣美術館では
生誕三百年記念伊藤若冲展が開催中。
コロタイプ印刷の複製ながら
動植綵絵30幅が展示されています。
承天閣美術館を出たところにあるのが浴室。
当時は蒸気浴をしながら柄杓で湯をかける
という入浴方式だったといいます。
サウナというものが昔からあったようです。
【花の湯】
京都市上京区衣棚通寺之内上ル上木下町66