京都迎賓館が一般公開されています。
早速行って来たのでちょっと書いてみます。
京都迎賓館は平安建都1200年を記念し、
諸外国の要人を招くため京都御所の中に
平成17年開館されたそうです。
当たり前ですが、私は招かれたことはありません…招かれざる客としてちょっと気後れする(この小心者めが!)
久し振りに御所の砂利道を歩きました。
ええお天気です…たまらん暑いけど(^^;;
左に曲がったところにあるのが京都迎賓館。
ほほぉ、これが迎賓館の外観ですか…!
すぐには入れません。先ず地下に潜ります。
ここからの手続きが割りと大層なんです(・・;)
100円必要ですがあとで戻ってきます。
但し、カメラと携帯電話は持ち込みOK!
撮影は自由ですがフラッシュ撮影
並びに動画撮影は禁止されています。
海外の要人を招いたこの施設には、
数多くの伝統的技能が散りばめられ
日本人といえども溜め息が出ます。
ロビーとして使用されるそうです。
両側の壁面には綴織りの技法を駆使した、
見事な織物が飾られています。
↑藤の間
中央壁面の綴織りは39種類の草花が織り込まれています。天井の照明は美濃紙と京指物の板木を使用した光天井になっています。
和食を戴くのはこちらですね。
掘りごたつ式になっているようです。
↑廊橋
廊橋の天井四隅には蟋蟀、蝶、鈴虫、蜻蛉の透し彫りが施されています。
と、まあ こんな具合です。
しかし…
下品漢の私には迎賓館は似合いません。
私ゃ仙洞御所より銭湯がよい…
目指すは御所から徒歩圏内の井筒湯さん。

昔ながらの町並みにホッと一息…
住所表記は中京区新町通夷川上る弁財天町。
弁財天町は中京だけでなく、上京・下京にもあるそうです。近くに弁財天をお祀りした神社はなさそうなんですが…町名の由来は不明です。
とはいえそもそも弁財天は七福神の紅一点!
それだけでも心なしかホッコリします(^^;;
銭湯には何故か自販機と自転車が似合う。
しかしどこを探しても井筒湯と表記された看板がありませんね。
迎賓館の下足箱とはちょっと違う…
なにせ年季が入ってます!
もちろんスリッパには、履き替えません。
番台を通って脱衣所に入ります。
清潔感があってキレイです。
もちろん脱衣ロッカーは100円不要!
差し支えない範囲でパシャリ。
写真に写っているタイル絵は正面の壁に男湯と女湯をまたがるように描かれています。
…残念ながら綴織りではありません。
とはいえ、雪山と洋館、目の前に広がる丘、
女湯には湖が描かれたタイル絵は壮観です!
さて、浴場はというと…
何と言っても湯温が熱い!
これぞ昔ながらの銭湯です!
サウナもとっても熱いです!
浅風呂と深風呂の間の朝顔型噴水がアクセントになってます。
薬湯が円形なのがユニークですね。
まるで井戸の様です…ひょっとして井筒湯という名前はここからきているのかもしれませんね。
湯上がり後は120円のフルーツ牛乳を飲みながら、番台のおかあさんと暫しの歓談。
「営業されて何年ですのん?」
「祖父の代から65年目になります」
「タイル絵が素晴らしいですね」
「有難うございます」
「海外の風景ですがどこですのん?」
「さあ?わかりません」
…脱衣所の壁にはタイル絵と同じような写真が飾られていました。
弁財天町の井筒湯さんは
お湯でもてなす迎賓館。
諸外国の来賓もさぞかし
感激することでしょう。
【井筒湯】
京都市中京区新町通竹屋町下ル弁財天町288