4月14日21時26分九州・熊本県で震度7、
マグニチュード6.5の大地震が発生し、大きな被害を被りました。その二日後、またもや震度7、マグニチュード7.3の地震が襲いました。これこそが本震であり1995年の阪神・淡路大震災と同規模と言われます。その後も余震を繰り返えし、被災された多くの方が眠れぬ日々を過ごしておられます。お亡くなりになった方のご冥福をお祈りするとともに、避難所生活をされている方々のご健闘を願わずにはおれません。
現地では入浴もままならない斯様な時に銭湯巡りでもあるまい!とお叱りを受けるかもしれませんがご容赦頂きます。
前回に引き続き伏見のお風呂屋さんをご紹介致しますが、実はこの伏見も過去に大きな地震に見舞われています。
1596年の慶長伏見地震です。熊本地震では熊本城の石垣が崩れましたが、この地震では伏見城の天守が倒壊したといいます。そんな思いを抱きながら伏見の町を歩きましたが、もちろん今は遠い古のこと…端正な町並みからは窺い知ることはできません。
伏見は稲荷大社の門前町でありながら、城下町でもあり、また三十石船の発着場があったように宿場町としても栄えましたが、なにより酒蔵のイメージが強く、酒造組合に登録している蔵元は20を下りません。
月桂冠大倉酒造記念館では酒造りの工程や試飲もさせてくれますが、本日は営業時間が過ぎておりました…残念っ!
その裏手にあるのが十石船の乗船場です。
三栖閘門みすのこうもんの見学も含めて所要時間約一時間、千円で乗船できるのですが、ここも時間外でした…無念っ!
弁天橋を渡ると長建寺があります。
朱色の門構えには思わず目を見張ります。
その向かいにある立て看板。いちいち説明するのも面倒なので写真をアップします。興味のある方は読んで下さい(^^;;
そうこうしてるうちに見えてきました!
そびえ立つ煙突…新地湯です❗️
京阪本線中書島駅のほん近所。
南新地という地名こそ、その昔は遊郭であったという由縁なのでしょうか。
ハイカラな洋館仕立ての正面上部には
泉温の文字…右から読んで下さい。
貸タオルにミニ石鹸、シャンプーの用意も
ありますので、手ブラで行ってもOKです。
ちょっと呑んでますが堪忍して貰います。
クラッシュタイルの上がり框と男女別下足箱
木札鍵のない下駄箱が多い…そんなにお客さんが入ってる?いえいえ、おそらくは鍵紛失なのでしょう。残ってる木札の数字も手書きが多いようでして…
脱衣所もレトロな雰囲気を醸し出してます。
では早速 浴場へと入りましょうぞ。
手前に砂浜、海には小島が浮かんでいます。右手から張り出した岬には灯台が立っています。さらに男湯と女湯の間には青竹を模したタイル…これも呉竹(淡竹はちく)なんでしょうね。
右壁にまとめられた浴槽…
湯温はしっかりと熱い…
「タオルはつけんといてえ」の看板…
泡風呂はネオン風呂…
湿式サウナで酒臭い汗を流しましょ。
…つい、ふらふらと入店です(^^;;
赤ウインナーで飲りました。
なにより嬉しいのが香住鶴が置いてある。
伏見の酒を飲み飽きた人の為の品揃えとか…
一人客で呑んでいると入ってきたお客さんはさっきまで銭湯でご一緒してた人でした…
うだうだと、呑んで喋って盛り上がり
帰りにもう一度 新地湯 を眺むれば…
日が暮れたあとの佇まいは
また風情あり…
【新地湯】
京都市伏見区南新地4の31