(vol.0359)


こんにちは!



社長へつなぐ。
「お金」と「コミュニケーション」の
トスアップパートナー、竹田圭佑です。



今日はオンラインミーティングと
午後からは訪問コンサルでした。



個別面談時に、
部下の方の成長促進のサポートで
社長や幹部、リーダーに
伝えていることが何個かあります。



例えば、



相手の方の
ささいな変化を見逃さない



ことや、先日のブログに書いた



フィードバックをすること


などです。



その中の一つ、
『学習の五段階』の話です。



学習の五段階とは
学習の効果は一気には
あらわれないことを説明しています。



この学習の五段階は
『意識』と『能力』の
2つの軸で見ていきます。



『意識』の有無で
意識の有は、『意識していたら』
意識の無は、『意識していない』



『能力』の有無で
能力の有は、『できる』
能力の無は、『できない』



ということです。



車の運転を例に見ていきます。



普通は、はじめから
運転はできないですよね。
学校に行って初めて
自動車の運転を学びます。



学び始める前が、
『1、無意識的無能』


知識も無いし、
そんな意識もない。
もちろん運転はできません。


運転免許を取るために
自動車学校に行き始めます。



そして、教官から
色々教わりますよね。



車のエンジンをかける前に
サイドブレーキがかかっているか?
シフトがパーキングに
なっているか?
椅子の位置やミラーの位置を
合わせて…


などの知識を学びます。



そうすると、それらを
意識しはじめます。



それが、
『2、有意識的無能』


意識していても、忘れたり
完璧にはできません。


教えてもらったことを
意識して何回もやっていくと
できるようになります。



頭の中で教えていただいたことを
意識していれば
教習所での運転はできるように
なってきます。



『3、有意識的有能』



すると、そのうち
あまり意識しなくても
当たり前のように
運転できるようになりますね。



それが、
『4、無意識的有能』
です。



でも、実は、
これで終わりではなくて
最後にもう一つあります。



『5、有意識的有能』
これは、自分で無意識で
できていることを
順番や作業に分けて
意識出来ること。



この状態は
人に教えることが出来る。
つまり、再現性を持たせることが
出来るわけです。



私が冒頭で
車を運転する前に
サイドブレーキをひいているのを
確認して、
パーキングになっていることを確認
そういえば乗る前に
周りを確認して、とか



こうやって、自分が
無意識でできていることを
意識して、一つ一つ分解出来ること。



『学習の五段階』


学習しても
一気にできるようにならない


とは、このメカニズムで考えると
段階があって
基本的には、順番にこの階段を
登っていくよ


ということなのです。



だから、



リーダーや指導者の方が指導しても
相手の方はすぐにはできない



と知っておくと、



一回言ったよね!
なんでできへんの?



みたいな反応には
なりにくいのではということです。



新入社員の方は、
先の階段を登りはじめます。

『1、無意識的無能』

『2、有意識的無能』

『3、有意識的有能』

『4、無意識的有能』

『5、有意識的有能』


例えば、石の上にも三年
ということで、3年経って
『3、有意識的有能』



5年経って
『4、無意識的有能』
という考え方もあります。


この登る速度は人によっても
違うし、1人の相手にとっても
スキルや分野によって
も異なるものです。


この技術はできるようになったけど
この分野はまだまだだね
という具合に、です。



もちろん、年数に限らず
この学習の階段を登る速度、
早くする工夫もあります。




今回の結論としては、
『指導しても出来るまでに
段階があるよ』
ということです。



相手の方に対して
過度な期待をせず冷静になって
どのステージにいて
次のステージに登るサポートが
出来るとお互いに感情的にならずに
すみそうですね。



週明けから
新入社員さんが
入社される企業もあるかと
思いますが、成長は
一気にはいきませんからね(^^)



今日はここまでです(^^)