(vol.0317)


こんにちは!



社長へつなぐ。
「お金」と「コミュニケーション」の
トスアップパートナー、竹田圭佑です。



今日は、コンサルの準備と
午後からセミナー
夜コンサルでした。



なぜ、情報を管理をするのか?
なぜ、資料を作るのか?



それを考えた時に、先日読んだ
稲盛和夫先生の書籍の一文を
思い出します。



手段の目的化にさせない
そんな話です。


“私は会社にいるときも、
出張に出かけるときも、
細かい部門別になっている
その資料に
すぐに目を通すようにしていた。”



“数字を見ていると
経営上の問題がひとりでに
浮かび上がってくる”


(稲盛和夫の実学 経営と会計 
稲盛和夫著  日経ビジネス人文庫)



情報を見ていると
勝手に、ひとりでに
問題が浮かび上がってくる



そんな状態



例えばこのことを
自分の経験で思い返すと
私は前職で会計システムの
初期設定があてはまるのかなと。



手間かけずに、安定して
意思決定につながる情報の提供



を作り込むということです。



会計システムは
ただ単に記帳して、
税金計算のための
利益の計算だけをするものではありません。



設定次第では、



手間をかけずに、
中身を全て
『わけること(細分化)』で、
具体的な改善行動まで思い浮かぶ仕様
することができます。



例えば、貸借対照表の科目で



預金は通帳ごとに分けて管理
売掛金は取引先ごとの管理
つまり債権管理をします。



これらは
日常的に行われていると思いますが、



その他に、
土地、出資金、借入金、なども
出来る限り金額の内訳を
分けて情報を掲載していました。



例えば、
合計土地1,000万円
であれば、


『名古屋市〇〇 △㎡ 駐車場 □万/月 』
500万円(簿価)


まで、細かい情報を掲載します。
取得日でもいいかもしれません。



借入金も
 『△△銀 〇〇万 @500千/月 1%H31.1』


保険積立金も
『△△生命 H28.2 ◻︎◻︎(種類) 〇〇万 』



とか、どんな情報を掲載するかは
目的により変更できますが、



私の視点としては、
具体的な経営改善行動
につなげるために、



例えば、


・土地の有効活用ができているか
・借り換えを検討したい
・キャッシュフロー改善


など、社長とお話ししている時に
勝手に行動まで浮かび上がってくるように



手間かけずに、
安定して
意思決定につながる情報を
いつでもすぐに
申告書で中身を確認せずともわかる
ように、はじめに時間をかけて
システムの設定をしていました。



他には、



飲食店の経営ビジョンを
考えるにあたり
レジデータを見て
妄想を膨らませています。



例えば、こんなデータ



販売データ
時刻
金額
販売点数
販売内容



ビジョンを考える際に
理想とするお客様の動きを考え
それに沿った
行動実績になっているか?
という視点で情報を見ています。



自社の方向性として
どの時間帯に
どういった目的の利用で
どんな商品をお買い上げ
いただくのが、理想なのか



レジデータは、
具体的な経営行動を
妄想することができる
優れた経営情報の宝庫です。



資料を作ることが目的ではなく
管理をすることが目的ではなく



『経営上の問題がひとりでに
浮かび上がってくる』



『具体的な行動に結びつく』



それを
目的達成の基準として、



管理や資料作成などの準備の時には
忘れないようにしたいです。



今日はここまでです。