(vol.0278)
こんにちは!
社長へつなぐ。
「お金」と「コミュニケーション」の
トスアップパートナー、竹田圭佑です。
今日は月曜日なので
経営に関する「お金」の話です。
仲間のコンサルタントが
読んでよかったとあったので
気になって買っておいた書籍を
先日、ようやく読むことが
できました。
『破天荒フェニックス』
企業経営を体感できる
ほんと、スリリングな
ストーリーです(笑
10名程のデザイン会社の
青年社長が全国60店舗
年商10億円、債務超過の
メガネチェーンのオンデーズを
買収し、再生していく物語。
買収後、代表取締役への就任、
そして、新規出店、新規事業進出と、
展開が早い早い
毎月赤字で何千万円
垂れ流れていくし、
財政状態が良くないため
金融機関から新しく融資を
受けられない状態。
『月末には資金がショートする』
何度も文章に出てきます。
儲けが出ていても
お金がなくなれば倒産します。
お金の入りと出を詳細に把握しての
週ごとの数万円単位での資金繰り
その中でも社長は再建のため
リストラは一切せずに
新規出店、新規事業、新規出店…
とスピード感を持って
前のめりで進んでいきます。
お金を借りれないのに
新規出店、ですよ。
どこからお金を持ってくるん?
と、読んでる私はとても
ハラハラさせられました。
そしてこんなシーンも。
資金繰り予想が外れて
残り少ない時間で
1億円足りないことが判明。
田中社長は財務担当役員の奥野さんに
どうして早く分からなかったのか?
と、つめよりますが、
奥野さんは答えます。
「各店舗から試算表が上がってこずに
正確な資金繰り表を
必要なタイミングで作れない。
店舗が増えて多くなっているのに
2人でやるのには限界がある。」
と。
思わず、深くうなづいて
しまいました。
そうなんです。
毎月の数字を正確に把握
できないと資金繰りのタイミングは
正確には把握できません。
例えば、掛けで商品を仕入れると
その代金の支払いは
次月に遅れてやってきます。
その支払日が
15日か月末かどうかの違いで
15日間早いスピードで
支払わなければなりません。
週次で数万円の資金繰りを
しているとなると、
その入出金のタイミングが
一日狂うだけで、
さらに、どっからもお金を
借りれないとなると…
資金ショートすることも
ありえるのです。
なので、めちゃくちゃ
ハラハラするわけです。
市場拡大して売上を上げることを
「攻め」だとして
資金繰りや在庫管理などの管理を
「守り」だとすると、
攻めのスピードと
守りのスピードの
両輪が揃わなければ
まっすぐ前進しない
管理ができても市場、
お客様に働きかけないと
利益が上がらないし、
市場拡大して売上が上がっても
管理できてなければ
お金がうまく流れずに
資金ショートの可能性もある。
まさに両輪です。
攻守バランスあっての経営ですね。
田中社長の攻めのスピードも
素晴らしいですが、
奥野さんや高橋部長(商品部部長)の
守りのスピードも見事な速さでした。
450ページの本でしたが
一気に読んでしまいました。
フィクションとありますが、
どこまでフィクションなのか…
オンデーズ、藤田光学、
三井住友銀行と実名で出てますからね。
経営判断、行動のスピード感、
感情も少しでも体感できましたし、
エンターテイメントとしても
ほんと、素晴らしい
ストーリーでした。
もしよろしければどうぞ。
今日も素敵な一日を(^^)

