大キレット | take-u-higherのブログ

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おーい、夏〜!今年の夏は何処へいった〜⁉️
天気予報と睨めっこ。今年の夏山は槍ヶ岳から北穂高岳まで大キレットを経由しての縦走を計画していました。ずっーと雨模様の予報と登山指数Cの表示に半ば諦めかけていたところ、、、

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ころころと変わる予報でしたが☀️マークが3日間続く日がついに来ました❗️
13日は沢渡戸で車中泊。翌日は一気に槍ヶ岳まで、核心部を通過する15日まで何とか天気よもってくれ❗️そんな願いを込めながら改めてパッキングを確認。今回はテン泊(シェルター)です。寝袋やシート等荷物も増え、食料も3日分+α 
削るもの、敢えて持って上がるものを最終チェック。


Day1  8.13 沢渡戸駐車場で車中泊
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いつもの芋焼酎お湯割を飲んでお休みなさい。


Day2  8.14 上高地〜槍沢経由〜槍ヶ岳
実は槍ヶ岳はこれで4度目。過去3回は全て槍沢からの下山。今回は逆行します。5:40上高地スタート。
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スタート時の曇り空は時折青空を見せるようになり、今回の山行の天候に期待が持てて来ました。
暑くもなく寒くもなく、丁度良い気候なのですが上高地から1日で槍まで行くのはキツイ、キツイ。
高度が上がるにつれて息が切れて来ます。ハァハァと荒い息遣い。なんとか殺生ヒュッテまで来ました。当初の予定ではこの日は殺生ヒュッテ迄で翌日に槍まで行く予定。しかし、すぐそこに肩の小屋も見えるし目の前に槍ヶ岳もそびえ立っています。核心部に向かう翌日の行動を少しでも楽にする為にも上に向かう事にしました。
しかし、此処からの残り500mのまぁーしんどいことと言ったら堪りません(ノД`)
 15:26 漸く槍ヶ岳山荘にたどり着きました。さっそく受付に行くと、ナント!テン場は満席、、 テン泊するならば殺生ヒュッテまで降れと言うではありませんか〜(゚o゚;;        勘弁してください。翌日またここを登り返す気力はありませんよ、、
素泊まりにしました。¥6500なり。
暫く休んでから4度目の槍の頂上へ向かう事にしました。

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槍の途中で、隣の小槍を登っているパーティがいるのを発見。それまで私は小槍に登る なんて発想は一切無かったのでそれは衝撃的でした。
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凄い😳‼️

そして頂上では北鎌尾根を登っているパーティ!
ロープの先からどんな人が現れるのかと見ていたら、ナント! 女性5人‼︎ それも若い❗️ガイドさんがロープを持っているとはいえそんな事が可能なのかと此処でも衝撃を受けたのでした。

本当に疲れたし、いろいろとびっくりしましたがようやくコイツ🍺にありつく事が出来ました。

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槍沢コース、マジきつい(´ω`)

夜になると雨が降り始めました。
かなり強く降る時もあり、テントじゃなくて良かったとホッとすると同時に明日はどうなるかと心配になってきました。
このまま槍沢で下山では何ともやり切れない、、、

Day3 8.15  槍ヶ岳〜南岳〜北穂高岳
4時に目を覚まし外の様子を伺うと雨☔️
殺生ヒュッテに泊まった場合、槍の出発予定は7時だったのでまだ余裕があります。ギリギリまで待つ事にしました。
1時間後、雨の音が聞こえなくなってきました。いつでも出発できるように簡単に朝食を済ませ。準備をします。
5:30行動するなら今。真っ白な霧の中、槍ヶ岳山荘を出発。
南岳の小屋まで行って、そこから先に進むか、1日そこで停滞して様子を見て進むか、天狗原経由で下山するか考える。3つの案を持って進む事にしました。

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風も強い。


逆コースで大キレットを越えてこちら側に来た人とはまだすれ違っていません。皆さん今日は断念したのだろうか?


8:19南岳小屋到着。
私の他に2パーティ。私と同じソロと御夫婦。
この先どうするか思案中です。
小屋の主人に聞いたところ、此処から先に既に何人か行っているとの事。『あとはご自分の判断で、、、笑』そう語るご主人の柔和な表情を見て私は決めました。よし!行こう!
小屋で一緒になった方々とお互いの安全を祈り、さて出発です。

長谷部ピークを登る頃には霧雨は小雨に変わり、かなり岩は滑りやすくなっていました。これはヤバイなぁ〜   しかしピークを登り切って今回の核心部『飛騨泣き』を目の前にして、よし!行くぞ! と身体の奥底からファイトがみなぎってきました!
この時の為に仕込んだヘルメット上のアクションカメラの電源をスイッチON! 準備OK!  のはず。

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この尾根の向こうに飛騨泣きを含む核心部はあります。
無事通過して、あっ 写真撮るの忘れた!
ま いっか、動画あるしね。(でも、ちゃんと撮れたと思っていた動画も実は撮れていませんでした〜笑 怖〜いの撮れたと思ったのにね。残念)

ネットから借りてきた画像を貼っておきます(´ω`)
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さて、この核心部、かなり切れている所に身体を晒さなければならない所もあり、危険ではあるのですが、足の置き場にはステップが用意されており、要所要所には鎖も設置されているので、慎重に行動すれば問題は無さそうです。実は私は昨年、奥穂〜西穂、ジャンダルムを経由しているので、此処はそれ程ではないな という印象です。やはりバリエーションではなく、一般ルートであるという事ですね。
私の場合、順番が逆になってしまいましたが、ジャンを目指す人は大キレットと戸隠山を経験されると良いかと思いました。

核心部を越えて一安心。後は楽勝〜!っと思ったのですが、、、

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その後も、登る、登る、登る❗️ 北穂高岳への登りは長谷部ピーク、飛騨泣きがどんな所だったのか忘れてしまうほどの登りでした!(笑)低低難度のクライミングぐらいあるのでは思うぐらいマントルの連続!  登山の登りで初めて脹脛が筋肉痛になるという経験をしました!
南岳から北穂高岳のこのルート、かなり面白い❗️お勧めです❗️

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11:00北穂小屋に到着。頑張った自分にご褒美?小屋のカレーを食べました(笑) 


余談ですが私の登山靴はGOROのS-8 。 今回の山行ではやたらとトレランシューズを履いている人を見かけましたが、ゴローがいない、、 時代だなぁと思っていたら北穂にいました!
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1年弱の新人ゴローさんらしいです(^-^)
若い女性でした。同行の男性はオレンジ色のやつ、多分ザンバラン? 石井の? コレ、今、多いね。

更に此処から2時間、涸沢に降りて行きました。
このガレ場のダラダラ降りが辛かったなぁ(ノД`)
霧で下が見えないから後どのくらいなのかわからない。無限ガラガラ下り地獄を終えて涸沢到着14:30  翌日も雨なのはわかっていたのでここでも素泊まり小屋泊です。

今年の涸沢はいつもよりも雪が多そうです。
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素泊まりにすると、どうやら似たような連中が押し込まれるらしく、同部屋で隣になった30代ぐらいの青年も本当はテン泊予定だったと言ってました。今日、上高地から直接涸沢。明日は槍ヶ岳を目指そうとしていたが明日の天気は今日よりも悪くなるらしく、山岳パトロールの人に相談したら『明日、大キレットを越えて槍ヶ岳に行くのは自殺行為だよ』と言われたそう。ならば荷物を置いて今日中に奥穂でも?と思ったけど時間的に厳しい、、 『山は逃げないからね』結局、明日は上高地まで下山するそうです。槍に行きたかったなぁ  としみじみ、、、。
ギリギリの行動だったけど、なんとか予定通りでこれた自分は幸せだったわけですね。隣の彼とはなんとなく気が合い、明日の予定などいろいろ話をしました。

6時には食事も済ませ。後は寝るだけ。眠くても眠くなくても、猫のように布団の中で丸くなり疲れをとります。
20:30消灯時間。消灯と共に夜行性の獰猛な怪物が目覚めるようです❗️
グオォー! ガッー❗️フゴッフゴッ! ンガッ!
グホーーッ❗️  ズビーーーッ❗️
あっちからもこっちからも!
疲れているのに眠れない、、、 素泊まり部屋 恐るべし😱




Day4  8.16 涸沢〜横尾・徳沢〜上高地
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夜明け前にかなり強く降った雨は明るくなると小雨に変わりました。本日は下山のみ。手早く朝食を済ませ準備もOK。部屋で隣になった彼と最後の言葉を交わします。

『では、お先に行きます』
『また、何処かで、、、』
『今度は晴れた日に👍』

山での出逢いは一期一会。
名も知らぬ友に別れを告げて6:05出発。

徳沢に着いたら早めの昼食とビール🍺をやろうと決めていたので、小雨の中でも足取りも軽く下界へと下って行きました。