胃管を抜いて、二日後から重湯の流動食が始まった。
約三週間の絶飲食、以前の二ヶ月に比べたらはるかに短い。
今日で三日目。しかし食事が始まっても、全然調子は上がってこない。
食欲がでないのだ。また食べると気分が悪くなり、吐気さえしてくる場合もある。
要するにチューブは抜いたが治っていないのだ。
やはり焦り過ぎか‥。どうもこのところは気持ち的に「堪える」ことができなくなってしまった。
また実際に前回、先週投与した抗がん剤ドセタキセルの副作用で白血球数がこれまでにないほど下がり、いまだに上がってこず、その影響からか熱が37～37.5度と微熱も続いている。
既に5日連続で白血球を上げる注射を打っているが、未だに標準値まで上がってこない。
一番下がっているときは白血球1300、好中血球500となってしまった。
考えてみるとこの二年間強、抗がん剤を入れ続けている。
身体が悲鳴をあげ出したのかもしれない。
そろそろ次のステップなども考えださなければならない時期にきたのかもしれない。
しかし、何があっても、何をやってでも必ず病を克服してやる！
それが愛する家族との約束だ！
何がなんでも必ず治ってやるからな俺！
何がなんでも必ず治ってやるからな俺の身体！
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