被災地を見てきた(長文&駄文) | TAKE IT EASY

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って言っても自分自身も被災者なんですけどね^^;

実家なんて外壁は剥がれ落ちて断熱材丸見えになるし、家の中心を走る長い廊下の壁も壊れて通行止めみたくなったし浴槽は壊れて使えなくなったし散々でしたよ。

挙句にこれをツイートしたら某後輩にイイネされたし(笑)

あの野郎覚えてやがれ!

ちなみに家は地震保険に入っていて、半壊認定された事でなかなかの保険金が手に入りそれで修繕しました。


っていう状況でした、震災直後の我が家は。

外壁が無いと震度1でもめっちゃ揺れるんだね、初めて知ったよ。

とは言え、それでも住めないほどの被災状況じゃなかったから良かった方だよね。

俺が三日に見てきた地域はもっとすごかったもん。

今日の日記はその事について書いてみようと思います。

書き溜めとかじゃなくこれから書くからなんとも言えないけど、きっと明るい話では無いと思うのでそういうの見たくない人は引き返す事をオススメします。

ムーンウォークしながら戻るとカッコ良いと思います♪


って事でようやく本題に入ります。

そもそもの話ですが、別に沿岸地域や帰還制限の被災地に行くつもりは別にありませんでした。

ナビに誘導されるまま目的地に向かって行ったらたまたまそこを通過した、っていうだけなんですよねw

案内図が出た後にいちいちどこを通るかなんて確認しないもん(ノ∀`)

他のルートを探すのも面倒だし、空間放射線の数値も低くはないとは言え同乗者もいないし別にいいや行っちゃえ~、って事で通過しましたとさ。


そういう地域に最初に入ったのは大熊町、第一原子力発電所のある町です。

原則立ち入り禁止だけど、通過ならOK、っていう感じです。

しかしながら四輪車以外の通行は不可です、空間放射線の数値が高いからですかね。

また町のあちこちにバリケードがあって町を散策する事はできず、本当にただただ通過する為だけの町です。

家はあるものの当然ながら誰もおらず、また壊れた物がそのままとなっていました。

四年前から時が止まっているかのようです。


通った順番は忘れましたが、目的地に着くまでに浪江町、双葉町、富岡町を通過しました。

他にも通ったかもしれませんがあいにく記憶にありません(笑)

ちなみにルートは国道288号線から県道を抜けて国道6号線に出る、というルートです。

6号線というと海にも近い場所なのですが、そのおかげで被災地の現状が色々と見えてきました。


まず上にあげた地域は人はいませんでした(当然ですが)。

GWの祝日だというのに町には人が全くおらず、いるのは見回りをしている警察関係のみ。

交差点はあるもののほとんどはバリケードがあって進入禁止、信号も点滅信号となっている場所が多かったように思えます。


6号線を北上していると「この先、津波浸水区域」と書かれている看板がありました。

ニュース等で映像は散々みましたが、実際にどうなっているかは見たことがなかったので、言い方は悪いかもしれませんが一度は見てみたいと思っていました。

※この言い方に気分を害された方、本当に申し訳ございません。

どんな凄惨な光景があるのかと思いながら進んで行きましたが…あるのは只々広大な土地でした。

只々広い土地で雑草が生い茂っている、そんな感じです。

ちょっと拍子抜けしましたが、そのすぐ後でこの意味を理解しました。

つまり津波が何もかもさらってしまったのだと。


その先もまだ津波浸水区域は続いていましたが、場所によっては建物も残っていました。

残っていたといっても当然無事ではありません、一階の窓やドアがなかったり、骨組みしか無かったり。

それは6号線から海側だけではなく、6号線を越えた西側も同様でした。

海岸からどのくらい離れているかは正確にはわかりませんが、重機が豆粒サイズに見えるくらいなので少なくとも2kmくらいは離れていると思います。

そんなに離れていてもこの状況…改めて津波の恐ろしさを垣間見ました。


そうそう、そういえば6号線を走ってたら第一原発が見えました。

意外と国道から近いのね、通れるくらいだからもっと遠くにあるのかと思ってた。


話はちょっと戻るんだけど、そういえば警察がいたって書いたじゃん?

当然ながらパトカーもいたんだけど、パトカーを見てビックリ、県外の警察の方が結構多かった。

大分とか熊本とかすっごく遠くの警察もいて、これま改めて原発事故の大きを実感。

県外の警察の応援があるのは知ってたけど、福島県警のパトカーは見つけられなかったくらいにたくさん来ているとは思わなかったのでビックリでした。

ここまで書いてきて思ったけど、県民の癖に無知だよね俺。

それに対して申し訳なさすら感じてきたもん。


県外と言えば、6号線を走ってる一般者も県外ナンバーが多かったかな。

少なくとも行きも帰りも俺の前後を走ってる車は県外ナンバーだったし、目的地に着いてからも6号線を走ってる車に関して言えば県外ナンバーは多かった。

他地域に比べたらやっぱり放射線量は高いワケだし閑散としてるのかとも思っていたけど、意外と県外ナンバーが多いんですよこれが。

通過するぐらいの線量ならそれほど気にしないのかな?

それとも迂回すると遠回りになるから背に腹は変えられず、って感じかな?


暗い感じの話ばかりしてもアレなので、最後にちょっとは明るい話をして終わろうと思います。

目的地に行く途中ずっと気になってたんだけど、菜の花が随分と咲いているんですよね。

元々自生していた菜の花たちも当然いるとは思いますが、明らかに誰かの手によって作られた区画で咲き誇っている菜の花があちこちで見られました。

これは後に帰宅して調べてから解った事なんだけど、『花畑プロジェクト』っていうのをやっているみたい。

http://www.city.minamisoma.lg.jp/index.cfm/20,24077,87,413,html

詳しい事は南相馬市のHPを見て欲しいんだけど、サイトの説明によると「小高区内の国道6号線からJR小高駅にかけての農地約12.8haで、景観作物を栽培する『花畑プロジェクト』を実施」との事。

なるほど~、それでこんなにたくさんの菜の花が咲いていたのね♪

去年と一昨年と見に行った向日葵畑もそうだし桜もそうだけど、こうしてたくさんの花が咲いているのっていいよね、悲しかったり落ち込んでたりしててもそれが和らぐ気がする。

実際に運転しながら見てた俺もそうだし、他にも明るい気持ちになった人はいるんじゃないかな~。

是非とも今後も続けていただきたいし、もし6号線を通る機会があれば是非とも見てみてください!


原町区の日の出交差点から海の方に曲がると広大な菜の花畑があり、そこでは『菜の花畑の迷路』もやってるので子ども連れで行くと楽しいかもしれません!^^

俺も行ってみたかったけど、いい歳こいた大人が一人で行くのは恥ずかしかったのでやめましたwww


文才が無いせいで長々と書いたものの、そのわりに実際に自分が見て感じた事の半分も伝えられていないと思います。

その事については残念だと思いますが、しかしながら俺自身としてはたまたまとは言え実際に現地を見たという事は良かったと思っています。

今後もっともっと復興が進んでいって、富岡町の夜の森の桜も見られるようになるといいな。


長々と、しかも拙い文章ではありますが、以上が自分の見てきた光景(の一部)です。

最後まで読んでくださった方々、ありがとうございました。

次回以降はいつものようにくだらない日記になると思います。


それでは!


---ZERO TAKE---