8月11日、北見市にある「北見ハッカ記念館」へ行きました。
北見ハッカの歴史を伝える施設です。
北見のハッカは1939(昭和14)年に全盛期を迎え、世界シェアの7割を占めたそうです。
発展に大きく貢献したのが、1934(昭和9)年創業の「ホクレン北見薄荷工場」です。
ホクレン北見薄荷工場は、1983(昭和58)年に閉鎖しましたが、北見市に寄贈されました。
その後、1986(昭和61)年から「北見ハッカ記念館」として公開されています。
公開されているのは、旧事務所兼研究所の建物です。
館内では、4つのテーマで北見のハッカ生産の歴史を展示解説しています。
こちらは、テーマ1「人とハッカ」(旧図書室)。
ハッカが北見に広まった理由、作付面積や価格の変遷などがパネルで紹介されています。
ハッカの製造工程がわかる、テーマ2「製品のできるまで」(旧研究室)。
工場で使われていた薄荷蒸溜機や遠心分離機などの機械類も展示されています。
工場のジオラマが展示されている、テーマ3「ホクレン北見薄荷工場」(旧貴賓室)。
1954(昭和29)年に昭和天皇が行幸されたときの椅子とテーブルも展示されています。
テーマ4「ハッカとそのなかまたち」(旧工場長室)。
和種ハッカの品種、ハッカが使われている商品について紹介されています。
続いて、「北見ハッカ記念館」に隣接する「薄荷蒸溜館」へ。
農家がハッカ蒸しを行なっていた当時を再現するために復元したハッカ小屋です。
ハッカ農家が取卸油を取る工程を再現し、歴代の蒸溜機器や道具が展示されています。
こちらでは、ハッカ蒸溜の実演を見学することができます。
後ろの棚にあるのは、ハッカ草です。
閉館近くに行ったので実演は見られませんでしたが、見応えのある施設でした。
こちらでは、いろいろなハッカ土産を購入することができます。