5月22日、高岡市にある「高岡城跡」へ行きました。
1609(慶長14)年、前田利長が高山右近に縄張(設計)をさせて築いた高岡城の城跡です。
「一国一城令」で廃城になりましたが、多くの郭や堀が築城当時のまま残っています。
現在は「高岡古城公園」として整備され、「日本100名城」にも選定されています。
三の丸には、城内にある飲水用の井戸の中で最大の「民部の井戸」があります。
屋形が設けられ、築城当時の姿を偲ばせる遺構です。
今枝民部尚恒の屋敷があったことから、三の丸は「民部丸」とも呼ばれたそうです。
この井戸も通称で「民部の井戸」と呼ばれています。
後方にある「三の丸茶屋」で「御城印」をいただきました。
公園面積の約1/3を占める水堀は、ほぼ完全な形で残っているそうです。
こちらは「明丸」と「鍛冶丸」の間にある「枡形堀」。
反対側は内堀の向こうに、二の丸と本丸を結ぶ土橋の両側にある「石垣」が見えます。
内堀越しに見えた土橋の両脇にある、築城当時の「石垣」。
江戸時代初期の特徴である「野面積み」の石垣です。
本丸には、利長の居館や米蔵塩蔵、本丸門、番所などがあったとされます。
現在は、「本丸広場」と「射水神社」の境内となっています。
射水神社は、越中国一宮で、瓊瓊杵尊を祀っています。
現在の社殿は、1902(明治35)年に建てられたものです。
社務所で御朱印をいただきました。
三の丸には体育館、明丸には動物園、鍛冶丸には博物館など、公共施設が充実しています。
訪れた日も多くの人がいて、賑わっていました。