京都・妙心寺塔頭「退蔵院」その1 元信の庭 | 気ままに☆旅の雑記帳

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全国に約3400の末寺を持つ臨済宗妙心寺派の大本山「妙心寺」。
1337(建武4)年、花園上皇の離宮を禅寺に改めて創建されたお寺です。

 

 


戦国から江戸時代にかけて諸大名の信仰を集め、現在も、三門、仏殿、法堂などの伽藍、
多くの塔頭が建ち並び、一大寺院群を形成しています。

 

 


南総門から境内に入って、まず目に入る立派な「三門」。
1599(慶長4)年建立で、上層に観音菩薩、十六羅漢像を安置しています。

 

 


その山門の西側(左手)にある、妙心寺塔頭のひとつ「退蔵院」。
 

今年の元日は、こちらのお寺からスタートしました。

「退蔵院」からスタートした理由は、その2でお伝えします。
 

 


1404(応永11)年に創建された、妙心寺塔頭の中でも屈指の古刹です。
枯山水庭園「元信の庭」、池泉回遊式庭園「余香苑」などを見ることができます。

 

 


この日、「退蔵院方丈襖絵プロジェクト」の特別公開が行われていました。
 

 


 

狩野了慶の襖絵に変わる新しい襖絵を11年前から制作してきたそうです。
それが、現代の若手絵師・村林由貴さんが描く「退蔵院方丈襖絵プロジェクト」です。

 

 


おかげで、通常は非公開の「庫裡」から入って、拝観することができました。
(残念ながら、「庫裡」のほか、「方丈」内も撮影禁止になっていました。)

 

 


応仁の乱後、1597(慶長2)年に再建された「方丈(本堂)」。

江戸時代には、宮本武蔵がここに居して修行に励んだと伝わっています。
 

 


方丈の西南角に手水鉢が据えられ、方丈庭園を西側と南側に分ける形式となっています。
南側の庭には杉苔が敷かれ、特に造作はされていません。

 

 


西側の庭は、狩野元信の作であると伝えられ、「元信の庭」と呼ばれています。
 

 


狩野元信が自分の描いた絵を立体的に表現した珍しい作品といわれています。
常緑樹を植えることで、一年中景色が変化しない「不変の美」が表現されているそうです。

続いてもうひとつの庭園「余香苑」へ向かいます。