新発田市菅谷にある「諸法山 菅谷寺」へ行きました。
一般には「菅谷のお不動さま」「菅谷不動尊」として親しまれています。
1189(文治5)年、源頼朝の叔父・護念上人が、平家の圧力で比叡山から逃れた際、
不動明王像の頭部を持参し、菅谷で開山、開基したと伝えられています。
その後、雷火により伽藍が焼失しましたが、「みたらせの滝」のタニシの守護により、
本尊(不動明王)は守られたという伝説があります。
本尊は酉年と卯年の御開帳以外は秘仏とされています。
江戸時代末期に8年がかりで造営されたという欅づくりの「山門」。
山門内の両脇に立つ阿吽の「仁王像」。
白い紙のようなものが腹部や手などに付いています。
噛んだ“紙つぶて”を体の悪い所に吹きつけて平癒を祈るという、
信仰の跡が今も残っているのだそうです。
参道右手にある「垢離場」。
柄杓で水をすくい、不動明王に水をかけてお参りします。
1770(明和7)年に再建された「本堂」。
昭和に入って、草葺屋根から銅板葺屋根に葺き替えられたそうです。
「くま手」のほか、来年の干支「丑」や「不動明王」などのおみくじがありました。
本堂で「御朱印」(直書き)をいただきました。