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トノバン 音楽家加藤和彦とその時代
日本のフォーク、ニュー・ミュージック、J・ポップの第一人者
自分は、トノバンこと加藤和彦さん
こそ、まさにその人と思っています。
2009年に亡くなられて、もう15年も過ぎようとしていますが・・・
その影響力は測り知れないもの
そんな中、ドキュメンタリー映画「トノバン 音楽家加藤和彦とその時代」が公開
これもすぐに見たい・・・そう思って、最近は名古屋にいることが多いので・・・
「シド・バレット~」と同じく、センチュリー・シネマ
に見に行きました。
映画の方は、最初、「オールナイトニッポン」の放送スタジオ
DJは、初代の斎藤安弘さん、
と思いましたが(笑)・・・
そう、ここで、ザ・フォーク・クルセダーズの「帰ってきたヨッパライ」
が何度も
オンエアーされたのが、音楽家加藤和彦さんのスタートと言えるでしょう。
監督は相原裕美さん、盟友きたやまおさむ先生、作詞家 松山猛さん
音楽プロデューサー 新田和長さん、朝妻一郎さん
、高中正義さん
坂崎幸之助さん、泉谷しげるさん
、つのだひろさん
、高橋幸宏さん
その他加藤さんと関連の深い人たちの証言をもとに進行します。
先ずきたやま先生は、加藤さん
との最初の出会いについて・・・
フォーク・クルセダーズの第2弾「イムジン河」
は作者が北朝鮮の人
当時、所属レコード会社と韓国との関係から、発売中止に・・・
フォークル~解散後、加藤さん
ときたやま先生は再びコンビを組んで・・・
シモンズに「あの素晴らしい愛をもう一度」
を書きますが・・・
結局、自分たちでリリース、この辺りから加藤さん
の仕事が増えていきます。
その一つが、吉田拓郎さんの「結婚しようよ」
、この編曲を担当
ドラマーの林立夫さん
には、椅子を叩いてもらったと・・・
ここで唯一、加藤さん自身の映像が出てきます。
同時期に泉谷しげるさんの「春夏秋冬」
も・・・
泉谷さんは、加藤さん
の才能に感服されておられました。
さて続いてサディスティック・ミカ・バンド、リズム・セクション
には、当時
ガロのバックをやっていたお2人(小原礼さん
、高橋幸宏さん
)
尚、幸宏さんは、この映画
の発起人のお1人であり、何度か登場されますが
昨年、お亡くなりになりました。
当時としては画期的な、Chris Thomasをプロデュースにレコーディング
まさに音楽界の「黒船」だったと・・・そしてRoxy Music
と全英ツアー
これも画期的ですが、これで加藤ミカさん、Chris Thomas
と英国に・・・
加藤和彦さんは、なんとその後、作詞家安井かずみさん
と結婚
その時のことは、コシノ・ジュンコさんの話も・・・
プロデューサーの新田さん曰く「加藤さん
が遠くなった」とのことでした。
お2人で、色々楽曲を送り出しますが、その一つが「不思議なピーチパイ」
竹内まりやさんは、加藤さん
が気に入って、この人に歌ってほしいと・・・
まりやさんが歌った「サイクリング・ブギ」
の映像も登場しました。
同時期の加藤さん自身の作品は、「パパ・ヘミングウエイ」
からの3作品
俗に言う「ヨーロッパ三部作」、参加した教授
(坂本龍一さん
)曰く
リラックスした中でのレコーディングだったようです。
音楽活動以外でもファッションのこと、また大変、美食家でいらっしゃって・・・
行きつけの京都の祇園の店主佐々木さんは「加藤さんに食べてほしかった・・・」
新しい料理を作っておられました。・・・
そして・・・2009年10月・・・
~ミカ・バンドの初代ドラマー、つのだひろさん
「俺が一緒にいたら、加藤は死ななかった・・・」
また盟友きたやまおさむ先生 「彼ならこうなったのでは・・・」
思いはそれぞれでしょう。・・・
映画の最後の方で、加藤さんより若い年代の高野寛さん
、高田連さん
お2人を中心に「あの素晴らしい愛をもう一度」を新しくレコーディング
ヴォーカルには、坂本美雨さん等も参加されていました。
そして・・・エンドロール・・・
R.I.P..として、加藤和彦さんだけでなく、安井かずみさん
、坂本龍一さん
高橋幸宏さん・・・と多くの故人のクレジットがあったのも印象的でした。
本作品を見終えて、改めて加藤和彦さん
の功績の大きさを実感ですが・・・
ここでは、1981年までの「ヨーロッパ3部作」以降の音楽活動については・・・
触れられていないよう・・・その後、マルチな活動をされていて・・・
実は、自分は加藤さんをイベントのMCとかで何度か見ていて・・・
兎に角、優しいお顔をされている方・・・そのように思いました。
サディスティック・ミカ・バンドは、2度に渡って再結成
そして30数年の時を経て、はしだのりひこさんに代わって坂崎幸之助さん
ザ・フォーク・クルセダーズも再始動
ライヴでは、あの「イムジン河」も蘇ったのでした。
また坂崎さんとは、「和幸」
としても活動されました。
2009年9月、南こうせつさんのつま恋での「サマー・ピクニック・コンサート」
これが最後のライヴ・パフォーマンスでしょうか。・・・
この時、生中継されていたのですが、奇しくも加藤さん出演時は放映されず・・・
(ニュース報道)それが何とも皮肉です。・・・
2009年10月から、もう既に15年が過ぎようとしています。
加藤さんも影響を受けたBob Dylan
、Paul McCartney
、Mick Jagger
まだまだ健在で頑張っています。
そう思うと・・・ですが・・・
改めて「加藤和彦」という偉大な音楽家の存在感を再認識する
これがそんな作品であることは間違いないでしょう。