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1982年のアルバム(その19 Lionel Richie)
1982年のアルバム・シリーズ
続いて登場するのは、遂にソロ名義で登場した・・・
Lionel Richie
Commodoresの中心人物として、バラードを中心に数々のヒットを送り出し・・・
1980年には、彼自身が書いた Lady、Kenny Rogers
が全米No.1
に
翌1981年には、そのKennyのアルバム Share Your Love
をプロデュース
さらに決定打というべき、自身が書いた映画 Endless Loveのテーマ曲
Diana Rossとのデュエットで、9週連続No.1
の特大ヒットに
一方、並行して、Commodoresの活動も
1981年には、Lady (You Bring Me Up)、Oh No
を大ヒットさせますが・・・
1982年に遂に脱退・・・
ソロ・デビュー・アルバムとなる・・・
Lionel Richie
満を持しての登場となりました。
・・・で、アルバムから、第1弾となるシングルは、Truly
チャートを急上昇しましたが・・・
これは、CommodoresのStill
と似てるじゃないか
・・・と思ったのですが・・・
収録曲の Wandering Stranger、Kenny Rogers
のLady
を思わせる・・・
泣きのメロディの名曲と思い、気に入って・・・
超豪華バック・ミュージシャンも参加しているしメロディ・メイカー Lionelだけに・・・
他にもいい曲だらけに違いない
そう思って、本アルバム、日本盤
を購入したのでした。
尚、本作、多くのアーティストが離れたMotown
からのリリース
オールスター・キャストを仕切っているのは、Lionel Richieは勿論
Commodores時代からの名コンビである James Anthony Carmichael
当時の奥様の Brenda Harvey-Richieと言えるでしょう。
レコーディングは、1981~1982年、ハリウッド A&M Studiosにて・・・
Lionel Richieリード・ヴォーカル
、ヴォーカル・アレンジメント、バッキング・ヴォーカル、アコースティック・ピアノ🎹他
楽曲ごとに著名なミュージシャン、さらにストリングス、ホーン等で総勢約60名
超豪華ミュージシャンが参加しています。
アルバム・ジャケット
アート・ディレクションは、Johnny Lee、写真撮影はDavid Alexander
レコーディング&ミキシング・エンジニアは、Calvin Harris
セカンド・レコーディング・エンジニアは、Jim Cassell
セカンド・ミキシング・エンジニアは、Michael Johnson、Fred Law
、Stephan Smith
、その他ミキシングは、Jane Clark
マスタリングは、A&M Studiosにて、Bernie Grundman
クリエイティブ・アシスタントは、Jane Clark
アシスタント・プロデューサーは、Brenda Harvey-Richie
プロデュースは、James Anthony Carmichael、Lionel Richie
です。
A面1曲目、ドラムスが力強く刻まれ、そこへシンセサイザー音・・・
Serves You Rightでスタート
、軽くコーラスから歌い始める Lionel
John McClain、Greg Phillinganes
、Lionel Richie
の作品
シンセサイザー、フェンダー・ローズ🎹は、Greg Phillinganes、アレンジもGreg
パーカッション🥁はLeonard Castro
、ベースは、Nathan LeMar Watts
そのベースに合わせるように途中スローになって、トークの部分も・・・
効果的なシンセサイザー音にバックアップされ、終始ノリよく歌われるナンバー
シングル・ヒット向きですが、リリースされず・・・邦題は「別れのフォルム」です。
2曲目、ピアノ🎹が奏でる悲し気なメロディ、アコースティック・ギターが刻まれ・・・
Wandering Stranger、Lionel Richie
の作品
、Lady
を思わせるナンバー
叙情的に入ってくる Lionelの歌
とストリングス、ピアノ🎹は、Michael Lang
アコースティック・ギターは、Fred Tackett、美しいコーラスとともに・・・
悲し気なムードを作り出すフェンダー・ローズ🎹は、Clarence McDonald
パワフルでドラマチックなドラムスは、Ndugu Chancler
そして途中、静まったところで、ストリングスをバックに登場するのは・・・
Joe Walshのギター
、唯一無二の彼のソロ
、ちょうどEagles
が解散
それだけにこのようなメロディアスなナンバーで彼のギターが聴ける
嬉しく思いました。後半もフィーチャーされ、ストリングス音で締められます。
邦題は「彷徨(さすらい)のストレンジャー」です。
3曲目、勢いよくカウントから、軽快にシンセサイザー音が響いて、ノリよくLionel
Tell Me、Lionel Richie
、David Cochrane
の作品
、David
はここでは、シンセサイザー、軽快なエレクトリック・ギター
、バッキング・ヴォーカル、そして
アレンジも担当、ストリングス・アレンジは、James Anthony Carmichael
ノリのいいドラムスは Paul Leim
、ギター・ソロ
の部分は Richie Zito
そしてバッキング・ヴォーカルとして、テニス・プレイヤー🎾の Jimmy Connors
(Lionelは、テニス🎾はプロ並みとのことで、その繋がり
・・・)
終始ノリよく軽快に、最後は、Lionelの歌
とRichie
のギター
のかけ合い
フェイドアウトしていきます。邦題は何と「装われた悲しみ」です。・・・
4曲目、ピアノ🎹にストリングス、まさに Lionel Richie節といった感じで・・・
My Love、Lionel Richie
の作品
、そしてセカンド・ヴァースに登場するのは
Kenny Rogers、この時期まさに名コンビ
、バッキング・ヴォーカル・アレンジ
彼以外には、Kin Vassy、Terry Williams
、ベースは、Nathan East
ドラムスは、Ndugu Chancler
、木管楽器として、Don Ashworth
、Gene Cipriano
、Larry Williams
・・・ Kenny
の"My Love~
"との声は印象的
最後は、ピアノ🎹中心に静かにフィナーレです。
アルバムから第3弾シングルで、全米 No.5
、全米R&Bチャート No.6
、全米アダルト・コンテンポラリー・チャート No.1
、カナダ No.28
、カナダ AC No.1
、オーストラリア No.88
、そして全英 No.70
・・・といったヒットになっています。
B面1曲目、ピアノ🎹が美しく奏でられ、そこか心地よくくアップ・テンポに
Round And Round、Lionel Richie
、David Cochrane
の作品
ピアノ🎹、ベース、サックス🎷、そしてアレンジとDavidがマルチ・プレイヤーぶり
パーカッション🥁は、Rick Schlosser、ホーンもLionel
をバックアップ
サックス🎷で Ernie Watts、William Green
も参加、ソロはDavid
終始、気持ちよくノリよく盛り上がっていくナンバーです。
2曲目、ピアノ🎹で静かに歌い始めるLionel、そう、まさにLionel Richie
節・・・
Truly、Lionel Richie
の作品
、ストリングスも効果的に入り・・・
アコースティック・ギターは Tim May、キーボード🎹もフェンダー・ローズ🎹の方は William Payne
、極上のバラードとして歌い上げ、静かにフィナーレです。
アルバムから第1弾シングル、というか単独名義ではデビュー・シングル
全米 No.1、全米R&Bチャート No.2
、全米アダルト・コンテンポラリー・チャート No.1
、ゴールド・ディスク
獲得、1983年年間シングル・チャート No.47
、カナダ No.1
、プラチナ・ディスク
獲得、オーストラリア No.7
、1983年年間 No.35
、ニュージーランド No.21
、南アフリカ No.9
、フィンランド No.16
、アイルランド No.4
、そして全英 No.6
、シルバー・ディスク
獲得・・・
邦題として、「トゥルーリー(愛と測りあえるほどに)」、またこの曲で・・・
1983年の第25回グラミー賞で、Best Male Pop Vocal Performanceを受賞
ソロとしても幸先いいスタートを切ったといえるでしょう。
3曲目、ギターとシンセサイザーの流れるようなイントロから・・・
You Are、Lionel Richie
、Brenda Harvey-Richie
の作品
エレクトリック・ギター、シンセ・ベース、バッキング・ヴォーカルと・・・
David Cochraneが、ここでもマルチ・プレイヤーぶり、特にLionel
の歌に・・・
低音のヴォイス、さらにはホーン、Ernie Watts、William Green
のサックス🎷
躍動感があり、楽曲を盛り上げていきます。本作の中で傑出しています。
アルバムから第2弾シングルで、全米 No.4
、全米R&Bチャート No.2
、全米アダルト・コンテンポラリー・チャート No.1
、1983年年間シングル・チャート No.29
、年間ACチャート No.1
、年間R&Bチャート No.13
、カナダ No.5
、オーストラリア No.17
、ニュージーランド No.29
、全英 No.43
、世界中で大ヒット
さらには、1983年3月の「第12回東京音楽祭」にこの曲でエントリー
なんと、Joe Cocker & Jennifer WarnesのUp Where We Belong
と同点で
グランプリを獲得しました。
4曲目、ピアノ🎹で、優しく、Lionelが歌い始めるのは・・・
You Mean More To Me、Lionel Richie
の作品
James Anthony Carmichaelがチェレスタを奏で、クラシカルなムードに・・・
ここでも、木管楽器として、Don Ashworth、Gene Cipriano
、Larry Williams
途中から力強くなり、熱唱、最後は静かにフィナーレ、邦題は「無言歌」
です。
5曲目、前曲からピアノ🎹をブリッジに、Lionelが歌う・・・
Just Put Some Love In Your Heart、Lionel Richie
の作品
ピアノ🎹、フェンダー・ローズ🎹は、ここでは、Michael Lang
短い曲ながら、ハープ、ストリングスも入り、最後は美しく幕を閉じます。・・・
邦題は、「愛を奏でられたら」、イメージは合っているでしょう。・・・
CDの時代になり、2003年のリマスター盤
には・・・
Endless Love (Solo Demo)、You Are (Instrumental)
この2曲が、ボーナス・トラックとして収録されています。・・・
ここに登場した通り、全米アルバム・チャート最高位 No.3
全米R&Bアルバム・チャート No.1、全米で400万枚
突破
1983年全米年間アルバム・チャート No.6、年間R&Bアルバム・チャート No.3
尚、Cash Boxでは、全米 No.1に輝いています。
その他では、カナダ No.5、40万枚
突破
、オーストラリア No.18
、ニュージーランド No.3
、1983年年間 No.9
、オランダ No.21
、1983年年間 No.59
、スウェーデン No.41
、全英 No.9、プラチナ・ディスク
獲得、また 南アフリカ 10万枚
、香港 1万枚
の売り上げとなっています。
そして日本、オリコン・アルバム・チャート No.8
、10万枚
突破
洋楽アーティストとして好調のセールスを示しました。
Commodoresのヒット曲
、Kenny Rogers
のLady
、Endless Love
・・・
その個人名での大成功も確約されたような Lionel Richie
「二流グループの中にいる、超一流の人」
R&Bのことを色々教えていただいた大先輩が、当時言っておられた言葉ですが・・・
まさに、そんな彼の新たなスタートは、先ずはここからでもあったと思います。
そして、You Areの大ヒット、東京音楽祭
のグランプリ
王道を行くLionel Richieにさらに拍車をかけたことになったと思います。
自分は特に、Wandering Stranger、You Are
の2曲
これで、Lionel Richieは凄い
、そう思ったのですが・・・
”You Are The Sun, You Are The Rain~"と一緒に書いた奥様のBrendaさん
残念ながら、彼女とは、この約10年後、離婚してしまうのでした。・・・