Sparks@Line Cube Shibuya 2023
コロナ禍の中、アルバム A Steady, Drip, Drip, Drip
映画 Annetteのサウンドトラック・・・
勢力的な活動を続ける Sparks
また2022年にはドキュメンタリー映画 The Sparks Brothers
これが日本でも公開され、結成50年以上にも関わらず、さらに人気は急上昇
そんな彼らの単独での来日公演
ニュー・アルバム The Girl Is Crying In Her Latteもリリースされたばかり
まさにグッド・タイミング
2023年7月25日(火)Line Cube Shibuya
今回の日本公演最終日です。
自分自身、’70年代、Kimono My House、Probaganda
この2枚のアルバムに衝撃を受けたのですが・・・
以降は、特別熱心に聴いていたわけではありません。
それが・・・
2001年、なんと Club Quattroにて初来日公演
RonとRussellにMael兄弟にドラムスというシンプルな編成ながら・・・
そのパフォーマンスに圧倒され・・・ハマっていきました。
今回はなんと、単独での来日公演、しかもホール公演
発売と同時にチケットを購入しました。
熱心なファンで埋め尽くされた Line Cube Shibuya
開演予定時刻19時を回ったら、ライトダウン
BGMとしてSparksの楽曲のインストゥルメンタル・ヴァージョンがかかる中・・・
メンバー登場、Eli Pearlギター、Evan Weissギター
Max Whippleベース、そして日本でもお馴染み Steve Nistorドラムス
メンバーが定位置に着いたところで大歓声の中、無言で、Ron Mael登場
ステージ前方のキーボード🎹に着いて、最後にRussell Mael登場
「トーキョー、イキマショウ・・・」
Russellの一声から、Ronのキーボード音🎹が叩かれ・・・
So May We Startでスタート
映画 Annetteのサウンドトラックから近年ライヴのオープニング・ナンバー
場内は早くも総立ち、Russellはステージを動き回って熱唱
途中、スローになり・・・ドラマチックな構成
続いては、シンセサイザー音が響いて、The Girl Is Crying In Her Latte
新作のタイトル曲、バックのライティングも華やかに、パワフルなプレイ
バックのメンバーもコーラスを付けます。
アップ・テンポなリズムが刻まれ、Angst In My Pants
ポップでノリのいいナンバー、場内も手拍子で盛り上がります。
「コンバンワ、トーキョー・・・東京では2度目、こんな綺麗な場所でできて、日本で最高だよ・・・次は古いセカンド・アルバムからだよ。・・・」
Russellがそう言って、曲は、Beaver O’Lindy
3拍子に合わせて歌い始め、ドラムスが入ってきて、一気にハードに
途中、静かになったり、Sparksならではの展開のナンバー
”B, E, A, V, E, R~”、客席側も歌っています。
この後、Ronにスポットが当たり、ステージ前方へ・・・
「時には話すよ、100回に1回くらいは・・・」
場内の笑いを誘い、When I’m With You
軽快にビートが響き、力強いポップなロックです。
続いてRussell
「2週間前に出たニュー・アルバムから・・・生まれて22時間後の赤ん坊が見た光景だよ・・・」
そう言って曲の方は、Nothing Is As Good As They Say It Is
こちらも力強くノリのいいナンバー
但しオペラ風に歌われるところは、Sparksならでは
続いても新作から・・・
「良いことは、全部すぐにやってこない・・・」
そんなことを言って、It Doesn’t Have To Be That Way
アコースティック・ギターも響き、盛り上がっていくミディアム・テンポのナンバー
ギターもフィーチャーされます。
今度はシンセサイザーが響いて、Balls、Russell、飛び上がって熱唱
ライヴでお馴染みだけに盛り上がり、この後、リズムが刻まれ・・・
再び Ronがステージ前方に・・・マイクを手に語るように・・・
“I Found My Thrill~”と、Shpping Mall Of Love
Ronの語りとRussellの歌のかけ合いで盛り上げ・・・
続いてアップ・テンポに、The Toughest Girl In Town
こちらもシンセサイザー音に合わせて徐々に盛り上がっていき・・・
他のメンバーがパワフルなプレイを続ける一方で・・・
無表情でキーボード🎹に着いているRonの対比が面白く思いました。・・・
「ニュー・アルバムから、別の曲だよ・・・」
リズムが刻まれる中、静かに始まった Escalator
語るように歌う Russell、リズムがスピード・アップ
こちらも 新作から We Go Dancing
ミュージカル風にRussell、サビの部分は、”Dancing~”と力強く・・・
場内も手拍子がパワフルになっていきます。
静まったところで、ポップなコーラスから Bon Voyage
Russellは、場内へウェイヴを促し、メンバーもコーラス
Russellの歌をバックアップ
続いてシンセサイザー音が響く中、Music That You Can Dance To
Russellの歌のリフレインで盛り上げていきます。
「ドーモアリガトウ・・・」とドラマチックなイントロから・・・
やはりオペラ風にRussellが歌い始める When Do I Get To Sing ”My Way”
徐々にアップ・テンポにノリよく盛り上げていく・・・
ポップなサビのコーラス部分もライヴでお馴染みのナンバーです。
ライヴもクライマックスへ・・・
ストリングス音が流れ、ドラムス、そして・・・
The Number One Song In Heaven、総立ちの場内も絶叫
力強い手拍子でRussellを盛り上げ
そして・・・そう・・・
Ron、キーボード🎹から離れて・・・
手を大きく振ってお馴染みのスロー・ダンス
これが、Sparksです。
勢いそのまま、お馴染みのキーボード音🎹のが刻まれ・・・
This Town Ain’t Big Enough For Both Of Us
再び場内絶叫、ここではRussell、お馴染みのハイトーン・ヴォイス
ハードな演奏、そしてバラエティに富んだプレイ、まさに最高潮となりました。
ここでバンド・メンバーは、ステージを後に・・・ステージにはMael兄弟2人・・・
Ronの奏でるピアノ音🎹で、新作の最後に入っている Gee, That Was Fun
Russellはじっくり聴かせ・・・
”That Was Fun~”とフィナーレ・・・
Ron のコミカルなポーズも笑いを誘う中、いったん終了となりました。・・・
アンコールに登場、Ronは、トレーナーに着替えています。
シンセサイザー音が軽快に、My Baby’s Taking Me Home
そう、コーラスのリフレインで盛り上げていくナンバー・・・
途中で語るようにRussell、お馴染みSparks Worldへの誘いです。・・・
ここでRussellは改めてメンバー紹介
続いてスタッフに謝辞、といったところで、その名前を忘れて・・・
場内の笑いを誘っていました。
「もう1曲やるよ・・・」と、All That
最初アカペラ風に始まり、徐々にミュージカル風に盛り上げていき・・・
Russellもコーラスを煽って、客席側も最後の力でステージと一体感
そしてグランド・フィナーレ
ここでメンバー、客席をバックに記念撮影
「素晴しい夜だった・・・また来るよ・・・有難う・・・」
名残を惜しむかのように、Ron、Russell・・・
Mael兄弟は、最後の最後まで客席の声援に応えていました。・・・
トータルで1時間40分でしたが・・・
時間を忘れるほど、Sparks World♪にどっぷり浸かっていたように思います。
自分自身、Kimono My Houseに衝撃を受けてから50年近く・・・
でもそれもつい昨日のよう、そんな時代を超越した彼らですが・・・
さらに人気は急上昇しているよう・・・
そう、時代がSparksにようやく追いついてきたとも言えるでしょう。
実のところ、Ron 77歳、Russell 74歳・・・
決してお若くはないものの、まだまだ時代をリードした Sparks Sound
これからも大いに期待したい・・・
そう思いながら、余韻に浸って、渋谷の街を歩いていました。・・・