Christine McVie♪・・・まさにファンタスティック・マックでした・・・
2022年12月1日、早朝、品川駅に向かう山手線で・・・
スマホを見ていたら・・・
Christine McVie, Fleetwood Mac singer-songwriter, dies at 79
前日のKISSの感動も吹き飛んでしまうくらい・・・
大きなショックを受けました。・・・
1976年、高校入学と同時に、断っていた洋楽を解禁になった頃・・・
Peter Framptonの大ブレイクが始まって・・・それはよく話していますが・・・
時を同じくして、Fleetwood Macのアルバムがチャートに入っていました。
そしてそれは、なんとその前年「ファンタスティック・マック」の邦題で、日本でも発売されていたアルバム、凄いロング・セラー
驚いたのですが、ちょうどその頃、ヒットしていたのが、Rhiannon
これを歌っているのが、Stevie Nicksというチャーミングな女性・・・
それが大人気の要因になっている・・・そのようにも聞いていました。
ただこのFleetwood Macには、もう1人、以前からのメンバーの女性がいて・・・
それが・・・
Christine McVie
彼女は、Chicken Shackというバンドから、当時のご主人John McVieのいる
Fleetwood Macに移ってきた人
だんだんわかってきました。
そんな頃、さらにもう1曲、Fleetwood Macの曲がチャートを上昇
それが、Say You Love Me
軽快なノリのいいナンバー
そして、これが、Christine McVieの歌
Fleetwood Macが好きになってきたのでした。・・・
1976年年末、NHKで放映されたYoung Music Show
これが、Fleetwood MacとRoxy Musicだったのですが・・・
前半、というかFleetwood Macは、最初の3曲だけ・・・
Mick Fleetwoodがトーキング・ドラム🥁を叩いているところから始まる
World Turning、メンバーの記念撮影から、Christine McVieが歌う新曲
You Make Loving Fun、Lindsey Buckinghamのギターをフィーチャーした
I'm So Afraid・・・約20分弱の放映でしたが・・・初めて見る動くFleetwood Mac
すっかり彼らにハマったのでした。
1977年、そのFleetwood Macが遂にニュー・アルバムを発表
タイトルは、Rumours、日本でも「噂」のタイトルで今度は大々的に発表
待ちに待ったといった感じで、自分も発売日に購入
聴きまくりました。
また当時、愛犬🐕を亡くし、悲しみに打ちひしがれている時だったのですが・・・
Dreams、Don't Stop、そして、シングルでも出ていた Go Your Own Way
これらの楽曲に元気づけられたのでした。・・・
Christine McVieに関しては、Lindseyと歌う軽快なDon't Stop
静かにじっくり聴かせる Songbird、Oh Daddy、そして、あの・・・
You Make Loving Fun、「あの時、聴いたのはこの曲だったんだ・・・」
軽快に力強く歌われ、そして・・・"I Never Did Believe In Miracles~"
このメロディアスで、高く上がっていく曲調、こんな歌作れるのは、Paul McCartneyくらいだ、そう思ったのでした。
兎に角、凄い勢いのFleetwood Mac、当時、ほぼ同時期に発売されたPink FloydのAnmalsを上回る勢いでチャートを急上昇
A Star Is Bornを抜いてNo.1に
その後、チャートで再浮上したEaglesのHotel Californiaに王座を明け渡しますが・・・熾烈な争いの下、5月には首位奪還
以降、この1年ほぼずっとNo.1を独走したと言えるでしょう。・・・
尚、自分自身、所持していたアルバムは、「ファンタスティック・マック」、「噂」
この2枚だけだったのですが・・・
そんな1977年の夏休みの時期、NHK-FMの「軽音楽をあなたに」
D.J.水野美紀さんの放送の時に、Fleetwood Macの大特集があり、約2時間全て録音しました。
Black Magic Womanは聴いたことはありましたが、それ以外は、新鮮に感じ
特に印象的だったのは、Bare Treesに収録のSentimental Lady、それと Penguinに収録のChristine McVieが歌うRemember Meでした。
後者は、Say You Love Meに共通したものを感じ、「今ならヒットしたろうな・・・」
そう思いました。
ただChristine McVie加入後のFleetwood Macにアルバムは、当時日本盤で出ていたのが、「神秘の扉」と邦題の付いたMystery To Meと「枯れ木」の邦題のBare Treesだけ・・・
それでも温故知新ということで、この2枚は購入しました。
そして、やはりChristine McVieの曲であるMystery To Me収録のBelieve Me、Just Crazy Love等に惹かれました。
そんな1977年、まだ来日アーティストもそれほど多くない中、何と、12月に
Fleetwood Mac初来日が決定したのでした。
名古屋の高校生である自分は、さすがに日本武道館までは行けませんが・・・
12月1日、初日が名古屋市公会堂公演とのこと
何とか少しでも前の席のチケットが欲しい
当時、RainbowやKISSほど名古屋では争奪戦にはならないものの・・・
どこで買うのが1番良いのか、よくわからない・・・結局、購入したチケットは・・・
3列目ですが、右端の方・・・
「しょうがねえな・・・」と思いながら当日を楽しみにしていました。・・・
1977年12月1日、Fleetwood Mac名古屋公演
やや寒くなり、日が暮れるのも早い中、名古屋市公会堂へ・・・
パフレットを購入して、開演を待ちました。
開演予定時刻を過ぎて、ライトダウン・・・
いよいよ、と思ったときにステージに現れたのは・・・
日本人青年2人、「サクラダイコ」とか名乗っていましたが・・・
名古屋の大学生のフォーク・デュオとのこと
恐らく時間稼ぎで急遽出演となったのでしょう。・・・
そして、少し経ってライトダウン、今度こそ・・・
Fleetwood Mac登場
先ず地響きするようなMick Fleetwoodのドラムスが響いて・・・
キーボードのイントロから、Say You Love Meでスタート
勿論、歌はChristine McVie、ステージ上には、Christine、John McVie、Mick Fleetwood、Lindsey Buckinghamの4人、少し遅れてStevie Nicksが入ってきて・・・一気に「ファンタスティック・マック」の世界となりました。
(以降、Christine McVie中心の記載に・・・)
じっくり聴かせる Oh Daddy、ややソウルフルなOver My Head
そして、大ヒット中の You Make Loving Fun、ここでは場内手拍子
またGo Your Own Wayでは、多くのファンがステージ前に
自分も行きました。それから、World Turningでは、Christine
マラカスを振って、ステージ中央で、Lindesyとデュエット
後半は勿論、Mickのトーキング・ドラム🥁、Blue Letterでいったん終了・・・
アンコールは、この当時は The Chain、続いて、Second Hand News
ここでChristine、キーボード🎹でなく、椅子のスティックで叩いていました。
そして、2度目のアンコール、ChristineがフィーチャーされてSongbird
場内はしっかり聴き入り、静かにエンディング・・・
最後、ChristineとMickがキスをした姿が印象的でした。・・・
17歳の自分が浸った夢の世界でした。・・・
それから、高校生の自分は、暫くは夢の続き・・・
12月5日に行われる日本武道館公演行きたいな・・・と思いながら勿論行けず・・・
(今なら無理しても絶対行ったでしょう。(笑))
その日本武道館公演の大成功で、日本での人気も絶大なものに
You Make Loving Funが、FM東京の「ポップス・ベスト10で急上昇
そして極めつけといった感じで、Rumoursが、Linda RonstadtのSimple Dreamsを抜いて、またしても全米No.1に
結果的に、全米No.1のまま、1977年を終え、1978年を迎えることに・・・
また日本では、この年の大晦日、NHKで「紅白歌合戦」の前の時間帯、Rock Music Awardの授賞式が放映、司会がPeter FramptonとOlivia Newton-John
・・・ということで、音楽ファンの間で話題に
プレゼンターとしても色々な人が登場するので当時としては見応えあったのですが
最後にグループ賞で、受賞者は、Fleetwood Mac
そこで、Mickのスピーチとともに、テレビ画面が変わって、なんと
Fleetwood Mac武道館公演での Monday Morning
これには、狂喜しました。
そして、1978年春には、Young Music Showとして来日公演が放映とのこと
まさに1977年は、Fleetwood Macの1年でした。・・・
1978年、Rumoursは、全米No.1で幕明けでしたが・・・
トータル31週で、Satyrday Night Feverにその座を明け渡しました。
日本では、Rumoursから独自でOh Daddyがシングル発売
廃盤になっていたPenguinとFuture Gamesも発売
さらに楽譜等も発売されたりで、人気ぶりを示していました。・・・
そして、グラミー賞、あれだけのビッグ・セールスにも関わらず・・・
なんとRumours、2部門しかノミネートされず・・・
これは大本命は、Steely DanのAjaのように言われていたのですが・・・
見事、Album Of The Yearを受賞
授賞式には、Lindseyの古い友人で、Fleetwood Macファミリーの重要メンバーと言える共同プロデューサーのRichard Dashutも一緒に登場していました。
やはり絶対的に強いものは受賞するんだな改めて実感しました。
1978年4月、NHK Young Music ShowにてFleetwood Mac日本公演放映
この日は、少し前から、テレビの前で待機・・・そして定刻に・・・
最初から、じっくり目を開いて見ていました。
Monday Morning、Oh Well、Rhiannon、Over My Head、Go Your Own Way、World Turning、The Chain、Songbird・・・以上8曲・・・
実際のコンサートの約3分の1の40分で、正直、短いとは思いましたが・・・
夢の時間が甦り、そして再び感動を味わっていました。・・・
Fleetwood Macの初来日公演の感動の締めくくりだったのでした。・・・
(Fleetwood Mac中心になりましたが・・・このあと、続きます。)