1981年のアルバム(その10 Flash Gordon / Queen)
1981年のアルバム・シリーズ
続いて登場するのは・・・
Queen
・・・とはいっても、今回は映画 Flash Gordonのサウンド・トラック
Flash Gordonといえば、アメリカの人気コミック
Geroge Lucas監督は、それにインスパイアされて、Star Warsを作った
そのようにも言われ、そんなこともあって映画化
そして、音楽を担当することになったのが、Queen
ちょうど The Game、Another One Bites The Dustで世界制覇の頃・・・
レコーディングしていたことになるでしょう。
当時、自分は映画をよく見に行っていましたが・・・
そんな中、Flash Gordonの予告編が・・・
"Flash, A-Ah~"
Freddieが歌うテーマ曲が流れ・・・
「これはカッコいい・・・」
大いに期待したのでした。そして、サウンド・トラック・アルバムは・・・
Flash Gordon Original Soundtrack Music By Queen
そのようなタイトルで、何と米国では、1980年12月8日にリリースされたのでした。・・・
ちょうど、1981年2月に、Queen、4回目の来日公演が決定
そんなタイミングゆえ、日本では、「来日記念盤」として・・・
「フラシュ・ゴードン/クィーン」は、年末に日本発売されました。・・・
Queenということで、自分もすぐに購入したのですが・・・
John Lennonのショックで、当時のことははっきり覚えていないのです。・・・
レコーディングは、1980年2月~3月、10月~11月、Anville Recording Studios
音響調整は、ロンドン The Townhouse、The Music Center、Advision Studios、Utopia Studiosにて・・・
Freddie Mercuryリード・アンド・バッキング・ヴォーカル、シンセサイザー
Brian Mayリード・ギター、バッキング・ヴォーカル、シンセサイザー、ピアノ🎹、オルガン🎹
Roger Taylorドラムス、ティンパニ、バッキング・ヴォーカル、シンセサイザー
John Deaconベース、ギター、シンセサイザー
その他のオーケストラ・アレンジメント、コンダクトは、Howard Blake
レコーディングは、Eric Tomlinson、John Richards
ミックス・ダウン・エンジニアリングは、Alan Douglas、Mack
アレンジは、Queen
プロデュースは、Brian May、Mackです。
アルバム・ジャケット、アートワークは、The Cream Group
Queen写真撮影は、Neal Preston
エグゼクティブ・プロデューサーは、Queenです。
A面1曲目、登場人物 ミン皇帝、クライタス将軍の地球を攻撃する会話から・・・
Flash's Theme、「フラッシュのテーマ」でスタート、Brian Mayの作品
リズムが響き、電光石火のようなコーラス、Brian のギターも唸り・・・
ハイトーンで早口気味に熱唱するFreddie、途中、スローで叙情的なところも・・・
リード・ヴォーカルは、Freddie Mercury一部、Brian Mayも歌います。
シングルとして、別ヴァージョンでリリース、こちらは映画全般での出演者の台詞が散りばめられて入っています。全米 No.42、全英 No.10、シルバー・ディスク獲得、その他、オーストリア No.1、西ドイツ No.3、オランダ No.13、ベルギー No.19、アイルランド No.10、スウェーデン No.17、カナダ No.24、オーストラリア No.16、ニュージーランド No.32・・・
やはり、Queenの新曲ということで、世界中で大ヒットとなりました。・・・
2曲目、ギターのストロークから、幻想的なシンセサイザー・サウンド
In The Space Capsule (The Love Theme)、「フラッシュ・ゴードン愛のテーマ」
Roger Taylorの作品、その通り、途中からティンパニ、宇宙への旅です。
3曲目、重厚なシンセサイザー・サウンドが響き、悪徳のミン皇帝の声・・・
Ming's Theme (In The Court Of Ming The Merciless)、「ミン皇帝のテーマ」Freddie Mercuryの作品、最後にフラッシュ、デイル、ザーコフ博士が登場・・・
4曲目、シンセサイザー・サウンドで、瞑想のようなムードに・・・
The Ring (Hypnotic Seduction Of Dale)、こちらもFreddie Mercuryの作品
ミン皇帝によって、操られるデイル・・・
5曲目、リズミカルなサウンドにかわり、アップ・テンポのインストゥルメンタル
Football Fight、Freddie Mercuryの作品、フットボールのクォーターバックであるフラッシュ、ミン皇帝の部下相手にプレイ、デイルはチア・リーディング・・・
ギターも力強く響きます。
6曲目、静まったところで、ストリングス音、捕らえられたフラッシュ・・・
In The Death Cell (Love Theme Reprise)、「死の独房」、Roger Taylorの作品、やはりドラムスが響き、デイルの涙をミン皇帝の部下が不思議がっています。
7曲目、ギターのピッキングが静かに響き・・・
Execution Of Flash、「フラッシュの処刑」、John Deaconの作品
ギターも悲し気な音色に・・・後半、鐘の音が響きます。・・・
8曲目、ハイトーンの女性()の歌声にFreddieのコーラスが絡んで・・・
The Kiss (Aura Resurrects Flash)、Freddie Mercury、Howard Blakeの作品、後半は悲しげなストリングス・・・Freddieのコーラスで締められます。・・・
B面1曲目、静かにシンセサイザー音がフェイドイン・・・
Arboria (Planet Of The Tree Men)、「森林惑星アーボリア」、John Deaconの作品、笛の音のように響き、オーラ姫に助けられたフラッシュ、「生き返った」と・・・
2曲目、ティンパニの音が力強く響き、シンセサイザー音が徐々に大きくなって・・・
Escape From The Swamp、そう、やはり、Roger Taylorの作品
3曲目、絶望の中のデイルですが、ここで Flash's Themeが・・・
Flash To The Rescue、Brian Mayの作品、「フラッシュ・ゴードンが来た・・・」
「どういうこと・・・」とミン皇帝の部下、ティンパニが力強く響いてきて・・・
4曲目、アップ・テンポで軽快なメロディに・・・
Vultan's Theme (Attack Of The Hawk Men)、「鷹人間バルタンのテーマ」
Freddie Mercuryの作品、尚、1981年の日本公演で、Brianのギター・ソロに続いて、Freddieがこの曲をシンセサイザーで奏でていました。
5曲目、ドラムスが響いて、ハードなギター
Battle Theme、「宇宙戦争のテーマ」、Brian Mayの作品、その通り・・・
Brianのギターをフィーチャーしたハードなインストゥルメンタル・ナンバー
6曲目、コーラスのかかったBrianのギターで・・・
The Wedding March、そう、勿論、Richard Wagnerの楽曲
アレンジは、Brian Mayで彼ならではのギター・プレイです。
6曲目、前の曲からハードなプレイに、Flash's Themeの曲も入り・・・
Mattiage Of Dale And Ming (And Flash Approaching)
「デイルとミン皇帝の結婚」、Brian May、Roger Taylorの作品
無理にミン皇帝と結婚させられそうになるデイル、力強く"I Do Not"
7曲目、前曲からのビートにハードなギターが加わり・・・
Crash Dive On Mingo City、「ミン・シティへ急降下」、Brian Mayの作品
爆音とともに・・・フラッシュの勝利
8曲目、"Yeah!"とフラッシュ、そして再び・・・
Flash's Theme Reprise (Victory Celebrations)、Brian Mayの作品
後半は、ヒーローとなったフラッシュを讃えるようにファンファーレでフィナーレ
9曲目、ハードなギター・サウンドが響き、アップ・テンポなロックに
The Hero、Brian May、Howard Blakeの作品
リード・ヴォーカルは、Freddie Mercury、映画のエンド・タイトル
途中、物語を回想すべきストリングス、Brianのギター
Flash's Themeが登場して、爆音とともにグランド・フィナーレです。
CDの時代となり、1991年のHollywood Recordsのリマスター盤では・・・
シングル Flash's Themeのリマスター版がボーナス・トラックとして収録
また2011年のUniverasal Musicからのリマスター盤では・・・
ディスク2として、6曲入りのボーナス・EP
さらにはそのこには、itunes Deluxe Editionということで・・・
3曲分のボーナス・ビデオも収録されています。
全米アルバム・チャート最高位 No.23、全英アルバム・チャート最高位No.10、ゴールド・ディスク獲得、その他、オーストリア No.1、西ドイツ No.2、オランダ No.7、カナダ No.10、オーストラリア No.29、ニュージーランド No.7、ノルウェー No.25、スウェーデン No.29・・・世界中で好セールス
そして日本、オリコン・アルバム・チャート No.12
こちらは、映画より、Queen来日決定に帰するところが大きいかもしれません。
この映画Flash Gordon
日本でのロードショー公開と同時に見に行きましたが・・・
正直言って、子供だまし
ミン皇帝役のMax Von Sydow、ザーコフ博士役のTopol、そして後になって4代目James BondとなるTimothy Dalton等、凄い人たちが出ているのですが・・・
主人公となるフラッシュ・ゴードンとデイルが酷すぎ
Michael Hodges監督の手腕も問われます。・・・
そう、日本で言えば、色々と有名な役者さんも出ているアイドル主人公の映画
そんな感じがします。・・・
Queenの音楽、特にBrianの作り出す音はカッコよかったですが・・・
果たしてこのような作品の音楽を担当したことが、吉となったか、凶となったか・・・
それについては、色々意見はあると思っています。
さて Queenは、前述の通り、1981年2月に4度目の来日公演
機材の関係で、日本武道館6回だけで、でしたが・・・
遂に全米No.1に輝いた、そんな直後の来日公演
このFlash Gordonからもプレイされて・・・
もうその時は、ロック界の王者の風格を十分堪能させてくれたのでした。